ビアンキ さんの感想・評価
3.8
物語 : 4.5
作画 : 2.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.5
状態:観終わった
そろそろ再評価されても良いと思うんだ。
ちょっと編集。
2008年頃、アニマックスで視聴。
私がアニメ好きになったきっかけの一つとなった作品で、いまでもそれなりに好きな作品。
第1期も原作漫画も何も知らず、
この第2期だけを見て
「ガンスリンガーガール」が好きになってから、
原作漫画を全て読んだ。
すごく面白かった。
そして原作漫画を読んでいる途中で、レンタルDVDで第1期も見た。
第1期を先に見た多くの方々からすると、逆の感想なのだろうが、
第2期を先に見た私から見ると第1期の方が
「こんなのガンスリンガーガールじゃない!」
と強く感じ、8話くらいで視聴を断念した。
この下に書かれているのは、そんな奴の感想です。
第1期に対する酷評も少々あります。
第1期ファンの方々に先に謝っときます。
申し訳ございません。
さて、
第1期と比べつつ、
本作の感想を書いていく
まず、
この「ガンスリンガーガール・イルテアトリーノ(以降、第2期と書く)」
アニメーションはかなり酷い。
人物の崩れはそんなに多くないものの、動かない。
そして他の、同じく「動かない」作品
(「ガングレイヴ」「EAT-MAN」「おにいさまへ…」など)
と比較しても、見せ方も上手くない。下手くそ。
ただしアニメーションの出来は
第1話が最底辺で、それから徐々にアニメーションのクオリティ(というか作画枚数)は向上していく。
ただ最終回近くでも、2008年製作ということを考えると決してクオリティ高くはないけど…
相変わらず見せ方(絵コンテ・演出)は上手くないし。
しかし本作、欠点はこれぐらいだと思う。
(でも結構デカい欠点だよね…だから作画の評価は低い)
第2期と原作漫画を見た後
レンタルDVDで第1期を視聴した際、
冒頭で書いたとおり私は、
「こんなのガンスリンガーガールじゃない!」
と強く感じた。
そう感じた大きな理由が、
第1期は、
「子供たちが」苦悩し、鬱屈としている話だった
から。
第2期や原作漫画は、
「大人たちが」苦悩していた。
そして子供たち(義体)は子供らしく明るかった。
子供たちは子供たちで苦悩してはいるが、あくまで「子供らしい」苦悩。
現状に苦悩しているのはむしろ大人たちの方。
そしてその「大人たちの苦悩」が本作の見所の1つ。
それこそが、ガンスリンガーガールの世界だと思っていた。
しかし第1期は上記の通り
この第1期と第2期の差が、私は受け入れられなかった。
そしてガンスリンガーガールは、
「明るい世界(光)」がある中での、
「暗い世界(影)」の話だと私は思っている(いた)。
「光」があるからこそ「影」が引き立つ。
しかし第1期では、「影」の世界のみをひたすら描写していた(はず)。
よく第1期は「暗い」と言われるが、
それ以上にメリハリがないので地味で退屈という感想を私は持った。
はっきり言ってつまらなかった。
一方第2期は、
担当官や義体たちが、
「明るい世界」に普通の人間、兄妹として紛れ込み、
兄妹での旅行・外出を楽しみつつターゲットの身辺調査をした後、
「暗い世界」に入り殺し屋としての一面を見せる。
というメリハリが確立されていた。
ひたすら「暗い世界」を描いていた第1期以上に、
このメリハリは、ある意味気持ち悪い。
しかしこの、ある種の気持ち悪さこそが、
「ガンスリンガーガール」の見所の1つであり、また本質だと私は思う。
そしてメリハリがあることによって、シナリオは第1期以上に面白くなったと思う。いや、なった。
このシナリオの面白さは、もっと高く評価されて良い本作の魅力だと思う。
音楽も結構なもの。
オープニング曲「たったひとつの思い」
や
エンディング曲「doll」
はどちらも、とてもガンスリンガーガールの世界観とマッチした曲でかなり良い。
特にオープニング曲は、
現状決して評価が高いとは言えない
本作のオープニング曲でありながら、
「ガンスリンガーガールの代表曲」的な扱いを受けるほどの出来。
劇中の音楽も、「すごく良い」とは言わないまでも
それなり。
充分聞ける出来。
アニメーションは確かに酷い出来だが、包括的に見て「秀作」と評価したい。
是非とも再評価されてほしい作品です。
アニメーションの酷さに耐えられる方は、是非見てみてください。
下手くそで纏まりのない文章、お読み頂きありがとうございます。