ワタ さんの感想・評価
4.3
物語 : 4.0
作画 : 4.0
声優 : 4.5
音楽 : 4.5
キャラ : 4.5
状態:観終わった
原作とシャフト演出の圧倒的親和性を生んだ奇跡の一作
原作者が言うには、原作は活字のみの力を信じて
アニメ化不可能な小説というコンセプトで書いたものだそうです。
しかし結果的に、シャフト演出と類稀な化学反応を起こし
シャフト以外の化物語など考えられない、奇跡の一作に仕上がりました。
本作の一番の魅力は、秀逸な台詞回しと言葉遊びによる会話劇。
シャフト独特の演出(文字の羅列表現など)が魅力を120%引き出しています。
印象的なカット、その絶妙な切り替えのタイミングにより、会話に冗長さを感じることもないです。
とは言えシャフト演出には癖があります。会話劇中心の作風というのも独特ですし、
非常に見る人を選ぶ作品であることは間違いないでしょう。
オムニバス形式の作品ですが、主人公・阿良々木暦とヒロインの一人である戦場ヶ原ひたぎとの
ラブストーリーが主軸に据えられており、全体として一本筋が通っているように感じられます。
ひたぎは私的に一番好きなキャラです。全身に仕込んだ文房具を凶器にして襲いかかって来たり
'ちょっと'変わった女の子ですが、何だかんだで恋する乙女は可愛いものです。
TV放映版最終回は、ひたぎ父の車中でのやり取りに笑いつつも(デートに父同伴って時点でw)
ラストはEDの歌詞とも符号した、実にロマンティックな暦とひたぎの恋物語にトキメキましたw
とことん不器用、愛情表現がヘタなひたぎの純真さがしっかり伝わってきましたね。
既に何名かの方がレビューで触れていますが、DVD/BD特典のキャラコメンタリーは必聴!ですね。
ある意味本編以上にキレのある色々カオスな会話劇に抱腹絶倒必至ですw
現在BD-BOXが発売されています。ア○ゾンなら2万ちょっとで買えます!
学生さんでも一ヶ月バイトすれば余裕でお釣りがくる程の安さですよ!
(なお私はけっしてア○プレの社員ではございませんので^^ ス○マ乙とか言わないでね^^)