uppo さんの感想・評価
4.3
物語 : 4.0
作画 : 4.5
声優 : 4.5
音楽 : 4.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
全てを自由に出来る力を求めた男と不器用で誠実な男の物語
全26話。
マフィアの話です。
これがハードボイルドかと思いながら見てました。
面白かったですね。
以下ネタバレ
このアニメは墓のシーンが多いと思う。
以外にそこに触れてる人が少なく感じた。
そこでふと疑問に思ったのがハリー・マクドゥエルはミレニオンのボスになりほぼ全てが自由に出来る状態になったにも関わらず約13年間友の墓を建て替えなかったのかという点です。
個人的な見解ですが、色々な想いはあると思うけど一番はブランドンを殺した事。そんな報告出来る訳ないですからね。
ただ、ブランドンに向けられた銃、ブランドンを撃った銃を持っていた事や机にネイサン、ケニー、ジョリス達との写真があった事などを考えると思う所はあったんだろう。
後、マリアの手のひら返しにはかなりびびりました。
これが女性特有の記憶の上書きってやつかと思いながらみてました。
ビッグダディとブランドンの中身が似てるからといって、この急展開には驚きでした。
マリアにはもうちょい頑張ってほしかった。
個人的にこの作品のマイナスポイントとなった箇所は二つです。
1点目はブランドンに感情移入が出来ない点。
ブランドンとの親友の絆を描いていて最終話には「お前を撃つなんて出来ないよ」と言っている。
その言葉が絆を表しているのだろう。
でも、自分自身が殺され、愛する人、守るべき人、世話になった人達をみんな殺され、それでもその言葉が出て来るのはもう自分の理解を超越していた。
自分がブランドンならハリー見つけた瞬間に殺していると思う。
2点目は最終話で二人の友情(特にブランドンが最期までハリーを信じようとした点)を描いてはいるが、結果的に周りは死屍累々。メインキャラがほぼ死亡な点。特にウィッジ、ゲーリーが殺されたのは好きなキャラだったので非常にショックだった。
救いがほぼ無い点から後味が良いとは言い難い。
二人視点だけで無く色んな人間の視点から見れば迷惑な話にもとれる。
ブランドンが、13年前にハリーを殺していれば、ビッグダディもマリアもウィッジ、ゲーリー達も死ぬ事は無かっただろう。
その他被害を被った方々の事も考えるとこの作品の結末を良しと出来ない。
そういう点を差し引いてもハードボイルド作品として楽しめて見る事が出来たと思います。
後、最後描かれてないけどどうなったんだろう。