ビアンキ さんの感想・評価
4.3
物語 : 4.0
作画 : 4.0
声優 : 4.5
音楽 : 4.5
キャラ : 4.5
状態:観終わった
「日常を描くこと」のこだわりが窺える良作。
ちょっと修正。
放送当時、AT-Xで録画、ダビングしたものを今見終わった。
田舎と、そこで生活する少女たちの日常を描いた日常系アニメ。
本作の魅力を書いてみる。
・音楽
本作は小学生(たち)が主人公である。
学校が物語の舞台になることも多い。
そのためか音楽に、
(鍵盤)ハーモニカやリコーダーなどといった
小学校で使いそう、流れていそうな楽器が多用されている。
音楽そのものも、そこまで複雑でない、
やや音の外れたような曲調のものが多かったように思える。
楽器は他にもピアノや木琴?等が使用されているが
それらも複雑な曲ではなかった。
おそらく田舎が舞台で、のんびりした雰囲気を重視
という事により、複雑な音楽は基本的に必要ないと考えたのだろう。
この試みは成功していると思う。
とてもこの作品らしく、非常に合っている。
・世界観
こういった日常系アニメでは、世界観の作り込みは非常に大切だと思う。
本作はそこにおいて、水準以上の出来である。
噂に聞いた話なので間違っているかもしれないが、
本作は和歌山県や埼玉県等の、様々な地域・場所を混ぜ合わせてモデルにしているらしい。
ひとつひとつの地域・場所をしっかりロケハン・観察して作られたであろう、
本作の世界観は、クリエイターの腕の良さもあってか、
数多くの地域・場所が混ざっているにも関わらず
非常にしっかりとした整合性&リアリティが出ており、
細部まで「ごまかさない」世界観が作られていると感じる。
おそらくスタッフが撮影したのであろう、
エンディングカードとして出る写真からも、世界観へのこだわりが伺える。
このよく作り込まれた世界観は、本作の大きな魅力と言っていいだろう。
・キャラクター
東京から引っ越してきて、都会と田舎の違いや、周囲の人間の「当たり前」に驚きつつも、馴染んでいく小学5年生:一条蛍
語尾に「のん」と付ける、独特な感性を持った小学1年生:宮内れんげ
常にハイテンションでアグレッシブな中学1年生:越谷 夏海
夏海の姉で、身長が小さいことを気にしている中学2年生:越谷 小鞠
上記の他にも、学校の先生や、駄菓子屋など、個性的なキャラクターがたくさんおり、
それだけでも魅力的だが、
そのキャラクターたちが繰り広げる掛け合いが面白く、魅力をより増している。
音楽や世界観もさることながら、キャラクターも本作の面白さに多大に貢献していると言えるだろう。
日常系アニメが好きな方ならお勧めします。
しっかりとした世界観、作品に合った音楽、個性的なキャラクター
に支えられた良作でした。
下手くそな文章お読み頂き、ありがとうございます。