退会済のユーザー さんの感想・評価
4.8
物語 : 5.0
作画 : 4.5
声優 : 5.0
音楽 : 4.5
キャラ : 5.0
状態:観終わった
『ナウシカ』が果たした役割
アニメ映画を大人にも観てもらうという意味で『ヤマト』や『999』の果たした役割というのは、
非常に大きなものだったと思います。
(『さらば』が1978年の邦画で2位、『999』が1979年の邦画で1位の興行成績)
しかしだからといって、アニメが実写映画と同等の評価を受けた訳ではないのです。
その証拠に同年のキネマ旬報ベストテンにこれらの作品の名前はありません。
(念のため断っておくと、私はキネマ旬報ベストテンを絶対視している訳ではありません)
たとえ実写映画以上の興行成績を残すインパクトがあっても、
(映画評論家という名の)大人から評価されることはなかったのです。
時は進み1984年、そんな分厚い壁に風穴を開ける作品が現れました。
それが『風の谷のナウシカ』です。
興行成績は残念ならがベストテン外でしたが、キネマ旬報の方では7位になりました。
これは明らかに内容が評価されてのベストテン入りでした。
またその他にも様々な映画賞を受賞し、
アニメ映画の『文化的地位』の向上に大きな貢献を果たしました。