生来必殺 さんの感想・評価
3.6
物語 : 3.0
作画 : 4.5
声優 : 3.0
音楽 : 4.5
キャラ : 3.0
状態:今観てる
ボンズが屏風に上手に坊主の上部のポーズの絵を描いた
絶対的安定感の作画を誇る、まさにボンズ!ならではのカラーをもつ作品。
個人的な意見としては、作画云々については疎く、好き嫌い以上のことを書けば
不可逆な異界の支離滅裂の混沌に迷い込むことは必至であるのだが、
混沌も均衡という世界秩序の一部に組み込まれるかもしれない?という可能性を求めて
「作画論的決闘術!」
「メタフィジカル・シューティング・ボンバー!」
・・・圧して参る。
押井作品の作画が芸術的であるとすると化物語の作画は現代的ポップアートの色が垣間見られる。
本作について言うなら、作画にある種のアート性を見出すことは出来るが
押井作品ほど重くなく、化物語ほど軽くなく、程よい均衡を保ちつつも
独自の色、味わい深さのある仕上がりになっている。
ボンズと言えばエウレカ、鋼の錬金術師、ソールイーター、絶園のテンペスト
他にも有名作や人気作を手がけているのだが、その中でもここでは
ソールイーターに焦点を絞って一撃滅殺を御見舞!推して参る・・・
ソールイーターの作画を一言で表現するなら、ブレングリード流・・・ではなくて!
「ポップでダイナミックなファンタジー世界」を再現した巧さが光るということ。
本作においては、HL=ニューヨークの街並みが1920年代の空気を帯びているようで
少しノスタルジックな色彩を醸し出しながらも、ある種のポップさをも併せ持つという
不思議なバランスの均衡の上の摩天楼世界を現している、そういう風にも思えた。
作画と空気と世界観、このブレングリード流・・・ではなくッ!
ブレンド配合比率の巧さ、諸要素のシンクロ率が高いのがボンズの上手さであると確信
故に!このブレンドボンズ流作画法、推して参る。
ファンタジー世界の再現については、存外ボンズが最も得意とするジャンルであると
言っていいかもしれない。
本作はファンタジーの要素を多分に持っており、そのファンタジーの描写を
安易に「言葉にしようものなら稚拙は極まれり」という事態が生じがちになる。
故に、抽象的表現や曖昧さという事象が散在することとなり
それ故に、その理解に骨が折れそうだと感じたとしても
ブレングリード流・・・ではなくぅッ!!ブレずにグレずに、真の眼でもって
超物理的現象世界における物語の本質を見極めて貰いたく願い、本作を
推して参る。
・大当たりの予兆
作画良し!音楽よし!のこだわりのボンス作品だからという
理由はそれだけではなかった。
{netabare}
「美しく残酷な世界」
ダークファンタジーの王道に向かう感じの展開に期待値MAX!
しかしながら、ファンタジーに慣れてない人にとっては鬼門かも?
{/netabare}