こたろう さんの感想・評価
4.0
物語 : 4.0
作画 : 3.5
声優 : 4.0
音楽 : 5.0
キャラ : 3.5
状態:観終わった
初代を上手にリスペクト
21世紀版マクロスです。
みんなねー、菅野ようこのネームバリューに釣られて、どいつもこいつも「いい歌だ」とか「曲が素晴らしい」とか、もう判で押したように評価しちゃって、もぉ。
と、ちょっとヒネクレた気持ちで視聴しました。
・・・・・・・
うむぅぅ、ええ歌やぁ~
楽曲に関しては文句なし!こりゃ参った。
明らかに”格”が1段上でした。
マクロスと言えば三角関係、それと歌と戦闘。本作もその伝統は踏襲しています。
歌姫が2人居るので実に華やかです。トップミュージシャンとスターダムを駆け上がるアイドルの、タイプの違う2人の歌がどちらも素敵です。
恋愛においても歌手としても、このダブルヒロインの抜き抜かれつがストーリーの骨格になっています。
切なくてアツい展開の連続で、物語に引き込まれます。
ガキで頼り甲斐のない主人公に、魅力的なヒロインが惚れる不条理さが初代マクロスを思い出させてくれます。
キャラの作画は正直、中盤で残念なことになってる回がチラホラ。
まぁ、作画崩壊はマクロスの伝統ってことでw我慢しましょう。
メカの方はCGなので安定してヌルヌル動きます。
マクロスお家芸の多段ミサイル連発が実に美麗。バルキリーとCGは相性がいいですね。カッコいいです。
やっぱり本作の見所は、ラストシーンでの歌に乗せた戦闘。これに尽きます。
マクロスに思い入れがある者にとっては鳥肌モノ。
言ってしまえば予定調和。「愛おぼえていますか」をリスペクトした演出であることは明らかだし、こんな風なラストになるのは予想していましたが、抗えない感動です。
あくまで歌が中心で、メカやSFでそれを盛り上げる。それがマクロス。
ロボットものが苦手な方でも敬遠せず、ご視聴していただきたい作品です。