ビアンキ さんの感想・評価
4.2
物語 : 3.5
作画 : 5.0
声優 : 5.0
音楽 : 4.0
キャラ : 3.5
状態:観終わった
映像・世界観・音楽の3拍子
2年くらい前にAT-Xにて視聴
2001年公開のアニメ映画。
人間とバンパイアのあいだにできた子供である
主人公のバンパイアハンター「D」が、
あるバンパイアにさらわれた娘を、依頼を受けて救出に向かうという
ゴシック調の世界観のバトルファンタジー&少々ラブロマンス
・本作の良い点
それは映像美に尽きる。と思う。
天野善孝氏がキャラクター原案を務めた繊細で美麗なイラストが、
そしてゴシック調で薄暗い、ダークで繊細、美麗な世界観が、
大概の視聴者の抱くイメージどおりそのまま画面に叩きつけられる。
他にも
キャラクターや武器や馬車、飛んでくる コウモリや化け物たち、
それらが迫力をもって奥から手前に、画面の前にいる視聴者に迫りくる。
アニメーションそのものもセル画制作でありながらヌルヌルと動く。
そういった部分も相まってか本作は
繊細さを持ちながらも、非常にダイナミックな印象を視聴者に与えるであろう。
対象物が奥から手前に迫ってくる時の「音、音楽」これも映像の迫力を強くしている一因だろう。
音はそのまま、対象物が奥から手前に迫ってくればどんどん音が大きくなっていく。
作品中の音楽は迫力とともに緊張感も出している。
これも良い。
映像、世界観、音楽
これら3つの持つ繊細さと迫力。
あくまで私個人の意見だが、本作はこれらが全てだと思う。
本作のシナリオは冒頭で書いたとおりである。
バンパイアにさらわれた娘を、主人公が依頼を受けて救出に向かう。
それだけ。
私個人、世界観と映像は素晴らしいと思ったが
このストレートなシナリオは好きになれない。
そのためシナリオは私にとってプラスに出来ない。
もうちょっと複雑なシナリオだったら私はシナリオも高く評価した。
ただ、前述の通り世界観と映像を見せるアニメだとすれば、このストレートなシナリオで十分なのだろう…
主題歌であるDo As infinity「遠くまで」は本作には曲調が明るすぎて、やや合ってないように聞こえる。
しかし歌詞は割と…?
どうだろう?
個人的には結構お気に入りの曲である。
ダイナミックな映像。
ゴシック調でダークで美麗な世界観。
そういったものが見てみたいという方にはオススメする。
映像・世界観・音楽の3つがうまく絡みあった傑作でした。
下手くそな文章、お読み頂きありがとうございます。