shoratio さんの感想・評価
4.1
物語 : 4.0
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 5.0
キャラ : 3.5
状態:観終わった
生死をかけたデスゲームの隠れた本当の意味
「いらっしゃいませ クイーンデキムへようこそ」
何も知らない二人の客を迎えたのは、不思議なBAR『クイーンデキム』と白髪のバーテンダー『デキム』。「お二人にはこれより、命を懸けてゲームをしていただきます」彼の口から語られるデスゲームへの誘い。やがて剥き出しになる客達の本性。
ゲームの果てに自らを『裁定者』と明かすデキム。
裁定者デキムが二人の客へ下す裁定とは…。
*アニメ『デス・パレード』公式サイト参照*
基本的に一話完結型であり、小気味いいストーリー展開で観やすい作品。デスゲームで露わにされていく人間の考え・本性・感情に向き合いながら「生と死」に関して考えさせられる内容となっています。『虚無』、『転生』という言葉や般若のお面、お釈迦様の壁画など描かれており、仏教の『生と死』の考え方をベースとした世界観となっている。また、デキムと登場する謎の黒髪女の過去の布石を各話に散りばめられており、物語終盤で繋がっていく所も見どころです。全12話。文化庁主催の若手アニメーター等人材育成事業である『アニメミライ2013』の1作として公開された『デス・ビリヤード』が原型。歴史や宗教、社会問題等が絡む難しいテーマでもある『生と死』をうまく組み込んだ物語・作画もですが、BGMやオープニング、エンディングがとても本作品に嵌っており、個人的に◎作品!
歴史をベースに考えさせられる作品である『蟲師』など好きな人にはおすすめかも?