「スクールランブル(TVアニメ動画)」

総合得点
70.1
感想・評価
448
棚に入れた
2877
ランキング
1646
★★★★☆ 3.7 (448)
物語
3.8
作画
3.5
声優
3.8
音楽
3.6
キャラ
4.1

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ネタバレ

Lovin さんの感想・評価

★★★★★ 4.2
物語 : 4.0 作画 : 3.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

観た感じ

■概要{netabare}
 原作:小林尽(「週刊少年マガジン」連載)

 監督:高松信司
 シリーズ構成:ときたひろこ
 キャラクタデザイン:渡辺はじめ
 制作:スタジオコメット
 話数:2クール全26話

 OP:「スクランブル」
    by 堀江由衣 with UNSCANDAL

 ED:「オンナのコ♥オトコのコ」
    by 小倉優子
{/netabare}
■感想
 原作漫画は未読でDVDを視聴。ぐるぐる廻るラブコメディの話。

 同級生の烏丸大路に想いを寄せる普通の女子校生の塚本天満、その塚本天満に想いを寄せる最凶の不良の播磨拳児をW主演として展開する学園ラブコメ。塚本天満と播磨拳児、この二人には何かが足りない、ストレートに書けば馬鹿だという共通点がある。馬鹿共が想いを成就させるべくアレコレと頑張る姿が滑稽で面白い。

 播磨拳児は不良らしく舎弟は居るものの一匹狼、塚本天満には良く居眠りをする八雲という妹が居る。この妹は姉と違いよく出来た娘である。しかし要所を締めるという姉らしさは見せられているらしく、八雲自身は天満という姉を慕っているようである。

 また天満が学校で仲良しグループを形成する同級生に、帰国子女(だったと思う)の沢近愛理、少林寺拳法の使い手である周防美琴、プライベートが謎の高野晶の三人が居る。播磨拳児に仲間と言えるキャラは居ないが、真面目な馬鹿、ある軍人さんの名言で言うところでは殺される運命になる「愚かな働き者」になる花井春樹や、留学生?のハリーマッケンジーがライバルとして登場する。後半若干の追加があるものの、概ね以上のキャラを中心として進行する。

 クラス全体を巻き込んだり個人をフィーチャーしたりと多様なエピソードがあり、少し古いがうる星やつらのような面白味のあるラブコメで、本当に良く出来ていると思う。今観ても笑えるところが凄いと思う。それと。あちらは登場人物が宇宙規模で授業(特に温泉の授業)が普通に崩壊しているが、こちらは普通に成立している。ただ悪ノリが酷く、プール回では授業ではないものの崩壊していてもおかしくはない状況になっている。

 私がこの作品で一番注目したのは一条かれんという控えめな性格のキャラだ。大人しく乙女なキャラだがアマチュアレスリングを嗜んでおり、窮地に陥った際は動物的な感性で状況をひっくり返す天性のファイターである一面を持っている。また引越しのバイトをしており、アップライトピアノくらいなら一人で運べる中々の兵だったりする。本人は「コツがある」と語るが、足腰にかかる重量は変わらないだろうと突っ込んでしまう。年配の職員から「一さん」と呼ばれ一目おかれる存在でもある。因みに天満からは「かれりん」と呼ばれているが、本人はその名前の大きさから拒否している。

 脚本担当を全て把握しているわけではないが、名前に覚えがある丸尾みほ、金春智子、吉田玲子などが担当している回もある。監督はあの下品なDTやあの下品な銀魂を手掛けた高松信司ではあるが、この作品はそれほど下品ではなく安心して人に奨められる。

 最近こういうシンプルにハメを外したコメディが少ない。個性と言う部分で差をつけられないので仕方はないが、今観ると新鮮でかつ今観ても笑える。こういう作品が逆に求められているのではないかと思いたい。少なくとも私は難しい設定を覚える必要のないこういう作品が好きだ。

■蛇足{netabare}
 久々に観ているがやはり面白い。

 着メロにしたいと思いつつ結局見つからなかった

 次回予告のBGMも大好きだった。

 EDのコリン星から来たあん畜生のことは忘れよう。
{/netabare}

投稿 : 2015/05/31
閲覧 : 470
サンキュー:

31

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