ポール星人/小っさ さんの感想・評価
4.5
物語 : 5.0
作画 : 4.5
声優 : 4.0
音楽 : 4.5
キャラ : 4.5
状態:観終わった
スゲェです。
観終わりました。
序盤は近未来ヤクザ物SF風味のバイオレンス盛り的な代物なんだろなと思って冷めた目で見てましたが、終盤の展開で誤解しててゴメンナサイでした(汗)
スゴイもん見せてもらったと感激してます。
泣ける・フェチ・萌え・青春・共感・爽快感、そんなものはナッシングで御座いますw
でも、スゲェです。
序盤もテクノライズとは如何なるものか?とか、本人が望まなかったにも関わらずテクノライズ化を施された心の苦しみとか、3つの勢力の三竦みの状態等の説明という点で意味がちゃんと有るのでちゃんと集中して見なくちゃいけませんね。櫟士がテクノライズ後初めて人を殴るとき、生身の左腕に拘る描写で気持ちが伝わるんすよねぇ。
んで中盤、完全にヤクザ映画ですね(汗)
雑な言い方ですが、深作欣二では無く北野武の方ですw
私はこの作品のバイオレンスな部分の山場だと思って視聴してました。
・・・大間違いでした。
そして終盤。
もうね、スゲェとしか言いようがないです。
真の意味でグロテスクな世界。血がどうとか手足が飛ぶだとか、そんな描写だけの話じゃないです。まさに地獄絵図。
テクノライズ化された人々と生身の人間との立場の逆転。強者の没落と弱者の憎悪。救いは無いだろうなとは思って見てましたが、大西の秘書の女性んトコはちとツラかったです。紳士ぶるつもりは有りませんが、ああいうのホントツラいんですよね私。
んでしまいにゃ蘭ね。もうゴチソウサマデス、カンベンシテクダサイと言うしかないですよ。
劇場版攻殻以降なればこそ世に出た作品だと思いますが、攻殻の模倣では無い素晴らしい作品世界を構築できたと思います。
私も正直、見るまでは士郎正宗のパクリと誤解してましたし。
確かに評価は分かれると思うし、正視に耐えないという方もいらっしゃると思います。
でも、ヌルくて心地いい世界ばかりがアニメじゃないと思ってる方ならば必見だと思います。好き嫌いは最期まで見た後での話です。
この作品、観て語る為の土俵に上る価値充分にあります。
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この作品が評価分かれてるにしろスゴイ作品らしいと知ってるから私は見てますけど、本放送で見てた人で視聴継続しようと何割が思ったんでしょね(汗)