disaruto さんの感想・評価
3.8
物語 : 3.5
作画 : 3.5
声優 : 4.5
音楽 : 4.0
キャラ : 3.5
状態:観終わった
私のガハマさんが滑り台になるわけがない
制作はfeel.で原作はライトノベルです。
ジャンルは学園ラブコメです。
前期「やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。」のレビュー。
http://www.anikore.jp/review/620039/
新時代ラブコメの二期作品です。
二期は作画の雰囲気が大分変わり、画は見やすくなった印象。
OP曲も相変わらず印象的かつ素敵です。
声優陣も見事な嵌りっぷりですが、オーバーアクションに感じる部分も少々ありました。
一期はキャラ紹介やら八幡の過去やら色々ありましたが、二期は恋愛要素がグッと強くなります。
一期である程度、奉仕部の関係が安定しましたからこういう流れになるのは必然でしょう。
八幡・雪乃・由比の関係性が揺れる揺れる。
新キャラのいろはも参戦し、いやぁ揺れる。
非常にもどかしい感じになっています。
揺れ動きは見ていて興味深いけれど、気になる点もあります。
{netabare}ハーレム的趣向は本作に絶対あっていないと思うんですよ…。
あと、段々八幡が普通のリア充に見えてきたのですがw
それと、例の「本物が欲しい」発言。
それを主人公に惚れているヒロイン二人に言っても説得力がさぁ…。
葉山あたりに言ってくれれば、まだわからんでもないのですが。{/netabare}
それにしても、相変わらず関係性の表し方が上手い作品ですね。
{netabare}葉山たちの関係を“偽物”としながら、奉仕部の関係も“偽物”のように感じさせる演出は素晴らしい。
主人公は“本物”の関係を求めながら、それとは段々ずれていってしまう。
奉仕部の関係がエゴの押し付け合いみたいになってしまう。
ここら辺の表現力は流石の一言です。{/netabare}
今作の不味い点は、視野狭窄気味になっているところ。
高校というのは狭い社会であり、高校生にとってはそこが全てと言っても過言ではありません。
過言ではないのですけど、それにしてもやり方がね。
問題を解決しなければならないのは分かりますが、それを避けること、起こさないことも可能です。
八幡のやり方は“今”は変えられるけれど、“未来”は変えられない。
よく言われていることかもしれませんが。
あと一期でも少々思いましたが、主人公のモノローグ多くない?
今期は特にくらーいムードが全体に漂っていました。
暗い作風でモノローグがだらだら続くと鬱陶しくなっちゃうのですよ。
今期は「ここだ!」という見どころも皆無だし。
全部を言葉で伝えようとして、冗長に感じてしまう。
演出で誤魔化すべき点があったのではと。
無言の演出が効果的な場面もありますよ?
主人公のモノローグって、少女漫画作品などでは有効な手法だと思うのです。
上手く追体験させて、キュンキュンさせられますから。
だからこそ、多くの少女漫画作品で利用されているのでしょう。
男性向け作品だとあんまり見ないですよね。(「物語シリーズ」とかありますが)
普通ハーレム系だと、逆に主人公の内面は極力見せないようにしますし。(一夏のえっち…)
女性向け(主人公が主体)と男性向け(相手方が主体)の構造の違いですかね?
総括して、文句が多くなりましたが本作の行く先は気になります。
何と言ってもガハマさんがぐうかわなので、それだけで見る価値はありますよ、多分w
どうでもいいですが、本作は色々と語りたくなる作品です。
そこら辺も厨二的ですよねw