アイコン さんの感想・評価
3.4
物語 : 3.5
作画 : 4.0
声優 : 3.5
音楽 : 4.0
キャラ : 2.0
状態:観終わった
レビューを読む前に。
この作品には
ある"秘密"が隠されています。
なのでこのアニメを
見ようとしている方で
このレビューを
読もうとしている方には
作品をより楽しめるよう、
極力お引き取り願います。
そして、この作品を
最後まで観終わった方は、
誰にもこの"秘密"を
話さないでください……。
それでも秘密が
知りたいというのなら以下を。
可愛い魔法少女アニメかと思った?
ざんねーん!
ダークファンタジーでしたー!
この作品を前情報なしで
見た方はおそらくこの言葉が
ちらついたでしょう。
腹が立つほど
絵柄と内容が
噛み合わないアニメ。
この絵柄である限り、
この作品を萌え作品として
見てしまう人々は
消えないのだろう。
これが円環の理という奴か。
◆ストーリー
世界観、設定の濃さは
素晴らしかった。
{netabare}魔法少女が魔女に、そんな絶望的な設定も良い。{/netabare}
噂のイヌカレーワールドも
好みの演出だった。
だが、尺の関係か
キャラ描写と物語背景
設定の説明が足りない。
特にキャラ描写。
考えがコロッコロ変わったり、
突然態度を変えたり、
いつの間にか鬱病患者になってたり、
{netabare}
「私、さやかちゃんの手助けがしたい!(魔法少女にはならんけどな)」
とわけのわからんことを
口走ったり。{/netabare}
常時脳内波乱と矛盾だらけ。
お前ら一旦落ち着け。
個人的にまどかの母親だが、
親という感じがしない。
たまにどや顔でまどかに
アドバイスをするのだが、
学校の先生が
生徒にアドバイスを
してるようにしか見えない。
なぜか親子を感じない。
なんというか、
親子特有の何かが足りない。
そんな気がしてなりません。
親子描写が極端に
描かれなかったせいか。
{netabare}ラストも好きになれない。
結局願い事って
どの程度のところまで
叶えられたのだろう。
結局まどかの能力って
どの程度のものだったんだろう。
ほむらはなぜまどかよりも
円環の理とやらを
何度もその身に
背負ってきて、
希望を持ち続けていたのに
能力は弱いのだろう。
そんな謎が私は残りました。
アニメだから深くは考えては
いけないのだろうけど(笑){/netabare}
◆声優
杏子だけ違和感。
あとはそれなりにマッチしてる。
野中さんも好きだし
杏子も好きだけど、
やっぱ声合ってない気がする。
{netabare}突然態度が変わった後ぐらいから
ちょっと良くなりましたが。
無理矢理悪い奴を演じている、
という演出のためかな?{/netabare}
それでも杏子可愛かったけど。
◆音楽
OP ED共に素敵。
BGMも良い。
特にイヌカレーワールドの
サウンドはSE含め最高です。
◆作画
綺麗。
デザインはあまり好みではないけれど、
描き方が綺麗ですし、
作画崩壊もありません。
演出も自分好みでした。
が、人によっては
演出過剰と思う人もいるかも。
安定のシャフト、
やはりキャラの首を折る。
どれだけのキャラがあれで病院送りになることか。
◆総評
一つ言えることは、
この作品が確実に皆で
魔法少女萌えー!ってなれない
作品だということ。
グロい描写は規制なのか
抑えられていたけど、
絵柄に反してダークな作品なので、
友達と一緒に観るべきものでは
ありません。
極力一人で見ましょう。
あとは個人的に、
もっと尺のあるなかで
描写がよく描かれていれば
自分の中で輝いていた作品かも。
斬新な設定、
秀逸な演出、
綺麗な作画、
素敵な音楽、
ブランド素材を活かしきれてない感じ。
ポテトチップスの
キャビア味みたいな感じ。
未完成作品っぽく感じる。
でもこれ、
リアルタイムに見てたら
絶対絵柄に騙されてました。
{netabare}キュウべえ~にも騙されてました{/netabare}
この作品で得たものは、
久々に野中さんの声が聞けたこと、
素晴らしいイヌカレーワールドが
この目で見れたこと、
そして、
何事も見た目で
判断してはいけないこと。