MryvE15360 さんの感想・評価
3.4
物語 : 3.5
作画 : 4.0
声優 : 3.0
音楽 : 3.5
キャラ : 3.0
状態:観終わった
ギャク主成分のラブコメ
7割はギャグです。
『妖の先祖帰り』である個性的な登場人物と、個性的な言動と行動をする主人公格のラブコメ。
あと3割のシリアス部分は主人公格の生い立ちや家庭事情からくる悩み?と救済です。
『妖弧×僕SS』の『SS』はシークレットサービスの意味ですが、ほとんど執事です。
執事と主人のラブコメですね。
原作11巻をアニメ11話におさめるのは無理なので、
主軸はほぼカットしてラブコメとしてアニメ化され、綺麗にハピエンで完結します。
※原作との相違点
基本的に原作とは別物だと思って下さい。
3巻の途中までがアニメ化。
原作は大雑把に言うと、3部構造のパラレルワールド的な転生ものです。
◎1部 前世編/バッドエンド
(カップル成立までをアニメ化)
◎2部 前世死亡による転生/前世から20年近く経っているifの世界
(キャラは似ているが別人→未来を変えた事でおそらく消えてしまう世界/生き残りは中年に/誰が誰のSSなのかとか年齢比率とかバラバラ)
◎3部 ifの世界の住人から前世へ『未来からの手紙でSOS』ifルートへのフラグを切る
(主人公カップルは手紙の取り違えイベント無しなので前世編のよなくっつき方はしない)
※切なさ主成分ですが、ラストはハピエンです。
全11巻のうち、1~4巻までが『前世(1部)』にあたり、作者本人は前世編を『2部以降を描きたかったための布石』といった趣旨の発言をしています。
しかも、前世編はとある災禍によりバッドエンドでメインカップル含むほとんどのキャラが20代前半で死亡します。
アニメは1部の前世編のみのアニメ化なので、アニメの関係性キャラの続きが読みたい場合は4巻までです。
そして、5巻以降の転生後の2部3部は『前世の記憶』を引き継いだ/思い出した登場人物達と『未来からの手紙』により、災禍を回避するために動くシリアスな主軸ストーリーがあり、通しのストーリーがしっかりあるギャグものになっています。
登場人物達は1部とは似て非なるキャラで、この部分の切り替えは原作読者でも賛否が別れます。
とは言え、原作終盤駆け足なのが残念ですが、シリアスとギャグのバランスが良い珍しい良作だと思います。
アニメでは、この『前世編』だけフォーカスし、一番幸せな部分だけを抽出。
2部3部に繋がる伏線やキーポイント設定、脇役の掘り下げなどを全削除しています。
おかげでかなり軽いラブコメになっています。
本編はギャグありなのにかなり切ないです。
どちらが良いかは好み次第です。
PS、作画なんですが、アニメの方が双熾の外見が大人っぽいです(他キャラはまんま)。
原作の絵柄は設定年齢は同じなんですが、ビジュアルが2,3歳くらい若い(幼い?)です。
もっと柔らかいフォルムなんで、ギリギリ10代くらいに見えます。
個人的な違和感ですが、これは断然アニメの方が良かったです。