sherlock.h さんの感想・評価
5.0
物語 : 5.0
作画 : 5.0
声優 : 5.0
音楽 : 5.0
キャラ : 5.0
状態:観終わった
これから見る新規の方々へ。
続編発表、それに伴い7月から再放送される原作がゲームであるアニメ「Steins;Gate」。
評価も高く間違いなく名作なのですが、このアニメを勧める上で
「序盤をいかに耐えられるか」「キャラやネットスラングが痛くてキツい」
などの意見が見られます。
確かにそうなのかもしれませんが、しかしそんな観点だけをもってこの作品を鑑賞して欲しくない。
ということで、あくまで僕なりに新規の方々へ向けて解説させていただきます。
これは大学生になってもいまだに厨二病である(これには一応理由がある)主人公、岡部倫太郎が設立した研究サークルから物語は始まります。
そこで偶然にも電話レンジという発明品の、あるとんでもない未知の機能を発見してから物語は徐々に展開されていくのですが…
ここまでで3話。
(長い?1話,2話は蛇足?
いえいえ、1,2話は非常に大切な基礎であり下ごしらえであり伏線です。伏線である以上、初見では意味が分からなくて当たり前でしょう。これが終盤に繋がるのです。)
そしてその未知の機能を解明していくのが序盤にあたります。
主人公達のたわいもないしかし日常的なやり取りが続く中で謎は次第に増えていき、所々(5,9話等)では鳥肌がたつようなゾクッとする場面も出てきます(実際3,5,9話は惹かれるところなのではないでしょうか)。
しかし、その正体・実体が分からない。
そう。
「序盤がダルい」と言われている理由。それは
「正体・実体不明の謎が一向に増え続けるが動きがない(かつキャラが痛いw)」
からだと僕は思っています。
事実僕が初見の時も、厨二病で痛い主人公だなぁwと思いながら何となく見ていました。
しかし一周見終わってから思い直したことは、
「正体不明であるが何かが迫ってきている」
そんな謎やスリルを味わいながら物語が徐々に加速していく様を楽しむのがこの物語の「序盤」であると。
また、序盤でこそ楽しめる主人公達の日常的なやり取り・掛け合いも必見です。原作ゲームよりも工夫の凝らされた場面も多々。
そして12話から物語は一気に加速!
12話見たあとからはぶっ続けで最終話まで見る覚悟が必要かもしれない(僕は見た笑)。
ぶっちゃけこのアニメは一週間に一回見るよりもまとめて見るほうがいい気がします。一週間待つから余計だるく感じてしまうのですよね。
またキャラが痛いについては、見ていくうちに気にしなくなる,寧ろこのキャラが良いと次第に思い直すに違いないので気にしないでください。声優さん達の演技も凄いです。
まとめましょう。
この物語の序盤は
「序盤だからこそ味わえる主人公達の愉快なやり取りと、その中で現れる数々の謎と正体・実体不明であるが確かに迫ってきている何かのスリルを楽しむべき」
パートです。
個人的に3,5,9話は興味深いと思うのですが、取り敢えずはこのことを念頭におきながら、12話から一気に加速する展開に向け是非是非序盤でしか味わえないものを楽しんで見てください!
キャラの魅力、驚くほどの矛盾が無かったり、独特かつ魅力的な世界観(物理法則)などについて語りたいこともありますが、
この作品を楽しむ方が一人でも多くなることを願って!……エル・プサイ・コングルゥ。