ようす さんの感想・評価
4.0
物語 : 4.0
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
君と友だちになりたい。何度も、何度でも――。
原作を少しだけ読んでいたので設定は知っていたし、
自分の好きなタイプの作品だろうなと期待もしていました。
うん、期待以上に満足です^^
「一週間フレンズ。」のタイトル通り、”友情”がテーマのお話です。
全12話。
● ストーリー
長谷祐樹(はせ ゆうき)は、いつも一人でいるクラスメイト・
藤宮香織(ふじみや かおり)のことが気になっていた。
ある日、勇気を出して「友だちになってください!」と伝えるが、
「一週間で友だちの記憶を失うから。」と、断られてしまう。
一週間でリセットされてしまう友情が紡いでいく物語。
友だちのこと、楽しい思い出、すべてが一週間でリセットされてしまう。
テーマについては、考えれば考えるほどとても切なくなります。
だけど、長谷君の人の良さが
全体的にほんわかした雰囲気を作り出しています。
もちろん、最大のほんわか要素は天使・藤宮さんなんだけど、
藤宮さんのほんわか空気を引き出し&引き立てている
長谷君の功績は大きいと思います。
藤宮さんと長谷君の笑顔で癒され、泣かされ、心が温かくなって…。
最終回はたまらんかったよ、もう…!
≪ 友情 ≫
人と人との絆は何でつながれているのだろう。
その人と共有した記憶?共に過ごした時間?一緒に味わった感情?
藤宮さんと長谷君を見ていると、そのどれでもない気がしてくる。
私は『一方がもう一方を友だちだと思った』その時に、
その人たちは友だちになっていると思うんだ。
友情は理屈じゃない。
藤宮さんが何度記憶をなくしても、長谷君が全部覚えているから。
何度でも呼びかけるから。
長谷君が藤宮さんのことを友だちだと思っている限り、
二人はどんなことがあっても、ずっと友達だよ。
そう考えると友だちになることよりも、
”友だちでいること”の方が難しかったりする。
ふとしたことですれ違いが生まれて気まずくなってしまったり。
友だちって簡単じゃないからこそ、かけがえのないものになる。
それに真剣に向き合う登場人物たちには、そりゃ胸を打たれますよね。
友だちがかけがえのないものだってことは誰だってわかってる。
だけど、改めてそのかけがえのなさを
訴えかけてくるものがこの作品にはあります。
人は人と関わって成長し、自分のことを見つめることができる。
一人じゃ決して有意義な人生なんて送れやしない。
● キャラクター
登場人物みんないい子過ぎです。
長谷君はわかりやすくいい子だし。
藤宮さんは天使だし。
桐生くんは冷たい人に見えてちゃんと自分の目で冷静に物事を見ているし。
沙希ちゃんはマイペースに場を乱してくれるし(いい意味で)。
とりあえず藤宮さん天使すぎる。かわいすぎる。
そして桐生くんがかっこよすぎて辛い。
私の旦那さんになってお世話してくださ(ry
↑桐生くんよりげんこつを受けました(妄想)
● 音楽
この作品によく合っていて、OPもEDもお気に入りです^^
【 OP「虹のかけら」/昆夏美 】
作詞作曲は川嶋あいさんで、彼女らしい明るい曲です。
優しい雰囲気がこの作品にもぴったりでgood♪
最近この曲ばかり口ずさんでいます。笑
【 ED「奏」/藤宮香織(雨宮天) 】
スキマスイッチ「奏(かなで)」のカバーです。
この曲、私は元々スキマスイッチが歌う曲の中で一番好きでした。
だからスポットライトが当たって、
さらに雨宮さんの歌声効果で人気も出て、
密かに鼻高々になってたりww
この曲がEDで使われているのは視聴前から知っていましたが、
1話でイントロが流れた瞬間「これはやばい…!!」と思いましたよ。
(もちろん良い意味で。)
● まとめ
「友だちになってください。」から始まった藤宮さんと長谷君の友情。
友情の深さは長さじゃない。思い出の量じゃない。
2人の想いの強さなんだと思うことができました。
恋愛の匂いもあるけれど、最後までテーマを貫いたところがよかったです。
男女の友情の最も理想的な形なのかもしれないね。笑