たんぽぽの花 さんの感想・評価
3.7
物語 : 4.0
作画 : 3.5
声優 : 4.0
音楽 : 3.5
キャラ : 3.5
状態:観終わった
命の物語
このアニメは少し面白い所が有ります。私はそこに惹かれました。
全11話ですが、全体でデキム(裁定者)と自分の死を自覚し来店した。黒髪の女性が様々な人の死と想いを受け止め、転生させるか、虚無の世界に落とすかを決める。それを見極める為に様々なゲームさせ、少しづつその人の心の中の闇や生きていた頃の想いを見る。
現代版、閻魔大王的な存在の裁定者は人間ではなく人形、人が人を裁く事が出来ない。色々な所で私的に共感できる所がありました。
アニメにしては11話は短いと思いますが、凄く意味のあるアニメにおもえました。お勧め度★4つです。
うんちく~~~死の世界
古今東西、宗教、言い伝え、創造、様々な物の中に死の世界が存在し、天国や地獄を描いている。だが実際に言うとそれらは生きた人が生きている間に考えた物で絶対的な存在ではないと言う事です。人の死は軽んじてはいけない、命は尊い物、生きている事の素晴らしさ、色々な事は宗教や家族で皆さん予備知識的に有るとは思いますが、科学者は否定する人が多いです。それは、精神文化と物質文化、どちらに近い位置にいるかで変わるのでしょう。
ただ、否定する事も信じる事も自由です。それを忘れない事です。自分が思っている方を大事にする事です。でも、その信じる物に疑いを持つのであれば、考える事が大事です。天国・極楽、地獄は死なないと解らない事と言う人もいますが、生きている時にもそれに近い体験をする人は多いと思います。それを死んでからも同じような目にあうかもしれない。だから正しく生きる。考えは様々です。何も考えなく生きる人。ただ生きる為に人を殺す人もいます。戦争で敵を殺す事は、考えると正しいとされる。それが本当にそうなのか?そういう局面に出会う人は少ないと思いますが、命の尊さは変わらないのなら、人を殺す行為は?そういう単純に見えて奥の深い所に死の世界って本当はあるのかも知れませんね。