ポール星人/小っさ さんの感想・評価
4.1
物語 : 5.0
作画 : 4.0
声優 : 3.5
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
見終えて感じた第一の感想は、何処まで救済する気なの?という点
運命に流されて惨劇を繰り返しつつ、ラストに一筋の光明を見出しながら(とりあえず)締めた前作をキチンと終わらせる為に24話使ってる訳ですが、贅沢な作りですよね。概ねこの締め方を受け入れてる方も多いみたいですし、私もそんなに不満は無いです。
不幸の輪廻に抗う事が可能であることに気が付いた主人公が、同じく運命を手繰り寄せる強い信(怨)念をもった敵の首魁と対峙し対決してゆく後半のプロセスは感動出来ると思います。
正直、私はこの一連のシリーズってオカルトと狂気とグロ有きの代物だと思ってたので、
え~そんなイイ話にして終わっちゃうの?
とは思いましたけどw
個人的にはひぐらしのなく頃に及び解の2作品には、いろんな意味で翻弄されました(汗)
2作品続けて見て素敵なアニメとして成立するので、グロが少ない≒作品としてトーンダウンとは取らずに併せてみる事を私もお勧めしたいです。
終盤はじわっと来ますしね。前作とちがって爽やかに終わりますし、物語ドラスティックに展開へ引き込まれる良作と思いました。
んで以下はあくまで超私的な不満点ですので。
{netabare}
真の敵であった三四を話数使って掘り下げて描いているのは、個人的には良かったと思います。むしろ最終話Cパートの締め方が過去の遡り彼女の不幸の発端を梨花らしき少女が救うという事であれば、もっと彼女と鷹野一二三の不遇に話数使っても良かったと思います。
あのCパートは、悲劇の主因である彼女も生い立ちが不幸であった故に救いを と作り手側は思ったのでしょうしね。それにしては彼女の作品内での立ち位置がちょっと半端に私は思いました。救済の対象なのか、絶対の悪と割り切って表現するか微妙と言うか・・・
彼女の罪の重さに対する「彼女も可哀想なんだよ」という描写のバランスが、どちらかというとヒール寄りに私は感じちゃいました。
そう思っちゃうと、彼女が救済されることに僅かながら疑問感じちゃいますしね。
私個人の希望としては、もっと彼女を掘り下げて梨花と三四の善悪の2ヒロイン位の扱いの方がこの作品好きになれたかもです。
ここら辺は受け手側の感じ方次第ですけどもね。
別に三四が私の好みのルックスだから時間割けと言ってる訳ではありませんw
それと綿流しの惨劇の被害者は、ダム工事の現場監督且つ大石刑事とも繋がりのあった方でしたが、梨花はこの方まで遡って発症防ぐの?他の被害者はどすんの??とかも思ったりして。
何故梨花が三四の少女時代に遡れたのかは作中で明らかにされてません。
別に明らかにしなくてもいいですけど。シュタインズ・ゲートみたいなソレがメインの話じゃないですしねw
でも、昭和58年の綿流し以降に時間の遡及が可能になったのならば・・・とか思ったりもするんですが、ここら辺は原作ゲームとかで判るんですかね?
ま、いいか。
あと、ラストの山犬部隊との大立ち回りね。あれはチョット・・・って意見、私も同意です。いくら土地勘のある子ども達と大人の協力者が居て山犬達も防諜部隊で戦闘技能が卓越してる訳では無いとは言え、田舎の子供チート性能過ぎるでしょ(汗)
それなら羽入がちょっとした神の奇跡使う位の設定に変えて、苦境ひっくり返しまではしないものの友人たちをバックアップした方が、かわいらしい神様のおかげダネ~で私は受け入れたんですが。
{/netabare}