oneandonly さんの感想・評価
3.1
物語 : 3.5
作画 : 3.0
声優 : 3.0
音楽 : 3.0
キャラ : 3.0
状態:観終わった
設定の甘さが気になるが、続きが気になった作品
世界観:5
ストーリー:6
リアリティ:3
キャラクター:6
情感:4
合計:24
2010年11月22日(月)。
日本各地に10発のミサイルが落ちた。ひとりの犠牲者も出さなかった奇妙なテロ事件を、人々は『迂闊な月曜日』と呼び、すぐに忘れてしまった。
それから3か月。
卒業旅行でアメリカに出かけた森美咲は、ホワイトハウスの前でトラブルに巻き込まれ、ひとりの日本人に窮地を救われる。
滝沢朗。彼は記憶を失っており、一糸まとわぬ全裸の姿で、拳銃と、82億円もの電子マネーがチャージされた携帯電話を握りしめていた。
滝沢朗とは何者なのか?
謎の携帯電話の正体は?
失われた、滝沢の記憶とは何だったのか?
(公式HPより)
主人公が大きな事件に巻き込まれていて、謎のツール(携帯電話)を持ち、記憶がない。その記憶も、自分がその携帯を使って消したらしい。その謎を原動力に、最後まで続きが気になり楽しんで見られました。
下ネタが多めで、冒頭主人公が全裸で登場するアニメなど前代未聞ではないでしょうか。人によっては嫌悪感もあるかもしれませんが、全体的にフィーリングは悪くない作りだったと思います。
社会から疎外された(してしまった)ニートが出てきて、今の社会に対するメッセージ性も感じられる作品です。面白いのですが、私の尺度ではリアリティに欠けるので、おすすめは特にしません。
{netabare}まず、設定のノブレス携帯及びジュイスについてです。どんな依頼もお手の物、短時間にお金で解決してくれます。これはもう、神の領域の対応ですよね。それが、闇のドンの力とは言え、実は人間(ジュイスはシステムでもあるようだが)が対応しているというのは無理筋。
首相に「ぎゃふん」と言わせるというのも、金と交渉だけでは実現不可能でしょう。ジュイスは機械的に、言葉尻を取って依頼を受けていましたが、最後のほうでは状況に応じて空のシャンパンを届ける等、軸ブレしています(ここで登場したジュイスは人間なのか?)。
100億円というのも、全然少ないですよね。ミサイルの物にもよりますが、何十発と撃てるものではないと思われます。普通できないことをさせるためにネゴするなら、莫大なお金が必要でしょうし時間も必要です。
ゴールも明確ではないですし…。100億円もらっても何をすれば良いのか路頭に迷います。
それと、なぜ咲は全裸の滝沢を信頼でき、コート等をあげたのか、滝沢の家についていったのかという点。全体的にキャラクターの描き方は悪くなかった(ニート除く)と思いますが、スタート地点が理解できませんでした。{/netabare}
劇場版があるようですが、設定が頼りないので、ストーリーの動力がなくなった今、どんな物語になるのでしょうか。現状、すぐに観たいとは思えないですね。
<2018.10.23評価調整>