とろろ418 さんの感想・評価
3.5
物語 : 4.0
作画 : 3.0
声優 : 3.0
音楽 : 4.0
キャラ : 3.5
状態:観終わった
もはや私の視聴意欲はうしなわれている。
【8話まで】
所謂キャラアニメとして見る分には良かったんですけどね。
今期は、「主人公以外、全員モブでいいんじゃないの?」と言いたくなるほどの仁王立ち。
他の作品でも何度か書いてますけど、主にラノベ作品で見かける悪いパターンです。
そんなにシリアス展開が必要なんでしょうか? 疑問ですね。
キャラが動いた結果、そうなるのなら何ら問題はないんですけど、そうじゃないなら要らないと思います。
{netabare}
比企谷が面倒臭い道を取るのはいいでしょう。
問題は、それが正当化されていること。
なぜ? 周りの人間(主に雪ノ下や由比ヶ浜)が否定する立場であるにも関わらず動いていないからです。
口だけではなく、もっと真っ向から否定(対立)してあげないといけない。
特に雪ノ下はそれができるキャラのはずですよね。
由比ヶ浜も理論が駄目なら、と無茶苦茶やりそうな子ですよね。
他の人も本来なら怒るような場面で、比企谷を称賛していたりで訳が分かりません。
おそらくシリアス場面に必要なものは衝突(危機)なんですよね。
葛藤は飽くまで衝突からの派生であって、葛藤だけを見せても視聴者はイライラするだけな気がします。
これはヤバイ、と緊張を走らせた後だからこそ、視聴者も一緒になって解決策を模索するのかと。
本作でも一応、奉仕部解散の可能性までは作られていますが、危機ではないですからね。
雪ノ下が当選して、奉仕部に来る時間が減って、声を掛けようとして目を逸らされて、突然呼び出されて退部を申告されて、追い縋ろうとして容赦なく突き放される。そこでようやく危機です。
比企谷や由比ヶ浜があの手この手を使って呼び戻そうとするけど、ことごとく失敗。
挙句には、「そんな卑怯な手しか使えないのね」と罵倒されたり。
万策尽きて、素直に本音を伝えるとアラ不思議。(自然と三角関係の落ちどころにもなりそうですね)
なんて、短時間で適当に考えただけでも、それっぽいストーリーラインになった気がしますが、如何でしょう。
勿論よくある展開ですから、もっと捻りが必要ですけどね。
{/netabare}
長いですね。ごめんなさい。
作品としての総評は、長所を犠牲にして迷宮に入ったのはいいが、出口が見つからず頬を濡らしている作品、といったところです。
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【視聴後】
悪くはないが、甘さが目立ちます。
もっと徹底的に主人公を追い詰めるのが作者の仕事ではなかろうか。
生徒や学生だからという符号は取っ払いましょう。
大人や青春という都合のいい言葉で誤魔化したり、甘えたりするのはよろしくないです。
もう少しキャラの一人一人を人間として見つめると、色々事件が起こって面白くなりそうな作品だと思いました。