偽ニュー隊長 さんの感想・評価
4.0
物語 : 3.5
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
試みが斬新なアニメ(79点)
全26話
TVアニメオリジナル
個人的満足点:79点
アニメ系統:ファンタジー
このアニメの特徴と言われれば、バレエをモチーフにして作られているということとメタ構造だということだと思います。
私の場合バレエには全くもって興味がないので元ネタほぼ分かりませんでした。
おそらくですが、元ネタ知っていると味わいがかなり変わるのではないかと思います。
そのような表現がかなり出てきます。
クラシック音楽の意味や踊りの意味が分かるとキャラの心情がより分かるのではと何となく思います。
もう1つのメタ構造についてですが、物語の作者が頻繁にストーリー進行にちゃちゃを入れてきます。
私にはこの部分が何かと邪魔でした。
キャラに感情移入したいのに物語の中の現実部分に引き戻される。
さらには物語の中でもこれは現実なのか?みたいなシーンがちょこちょこ出てきます。
あえてメタ構造だということをちらつかせているのだと思いますが、ここは好き嫌いが分かれるところかと思います。
個人的な意見を言わせてもらえば、チラつかせる程度で十分だった気がします。
そうすれば後に真相が明らかになってくる時にもっと衝撃的だったはずです。
何となく想像がついていただけに衝撃が少なかったです。
それでも最後の伏線回収ではなかなか面白かったし、最終話付近では目頭が熱くなりました。
しかし、私が一番納得していないのは最後の主人公あひるの扱いです。
無茶な終わり方をせず無難にハッピーエンドではありましたが、あひるの気持ちは本当に救われたのか疑問が残りました。
これだけファンタジー色の強いアニメならもう少しやりようはあった気がします。
ファキアが物語を作れるのであれば、「最後にあひるを人間に」なんて結末もありだった気がします。
何となく寂しさの残る終わり方だったかなと思います。
全体的にはすごく個性的で他に類をみないアニメで
こういった挑戦的アニメにはがんばってもらいたいところではあります。
と、つまり何が言いたいかというと
あひるとファキアが本当の意味で結ばれればいいなあと。