Acacia さんの感想・評価
4.6
物語 : 4.5
作画 : 5.0
声優 : 4.5
音楽 : 4.5
キャラ : 4.5
状態:観終わった
梅田ブルク7で観てきました。
本日、仕事が早めに終わったので映画館で観てきました。
「鈴の雫」で蟲師続章は完結となる訳ですが、自分は実は中学生ぐらいの
時に少し背伸びした漫画が読みたくて、この蟲師を買ってみたものの
今一理解できなくて、古本屋に持って行ってしまい
それ以降蟲師には余り興味がなかったのですが、昨年、バンダイチャンネルで見放題になった時に鑑賞し、こんなに素晴らしい作品だったんだと
感動してBD-BOX(1期)を買ってしまったというかなり遅れた
ファンのレビューだと思って読んで頂けると幸いです。
(原作漫画の内容もほとんど覚えていません)
「鈴の雫」
蟲師らしいというか、派手なアクション等はもちろん皆無ですが
とにかく丁寧な絵作り、雰囲気作りに関しては映画館の
大スクリーンでも映えてます。OP曲Lucy RoseのSHIVERを大音量と
美麗な映像で見れたのもポイント高いです。(ステレオでしたけどね)
実はオチの可能性の一つとして
{netabare} 蟲師一期の時から、最後はギンコが蟲に関わったせいで死んで終わってしまうのではないかという予想も少ししていました。現に話の中でも何度か死にかけてますし。なので本編、少女を助ける為にギンコが犠牲に
なりそうになる展開に胸が苦しくなりましたし、
結局少女が人間として生きる事を辞める展開にも胸が締め付けられました。 {/netabare}
締めの台詞
蟲師の話の締めの台詞ってなんでもない言葉なのに時々、すごく心に響く時が
あるんです。一期18話「山抱く衣」の姪っ子の「もっと描いて」という催促に
「よし。いいぞ」と答える塊や、一期20話「筆の海」の淡幽の
「なんとかなるさ」等々、凄くすっと胸に染み込んで来るんですよね。
そして「鈴の雫」の締めの言葉
{netabare} ギンコの「さて、行くかね」なんですが、蟲師という物語は
終わってしまいますが、まだこれからギンコは旅をして、蟲と関わって
時には自分の危険を顧みず人を助けようとするんだろうなと
その台詞を聴いた瞬間、思ってしまい映画館をとても充実した気持ちで
出ることができました。 {/netabare}
お客さんは余り入っていませんでしたし、正直劇場で上映する必要があったか
疑問でもある作品ですが(テレビ放送でも良かった気がします)
蟲師続章の完結を観たい方にはお勧めです。