けみかけ さんの感想・評価
4.4
物語 : 5.0
作画 : 3.5
声優 : 5.0
音楽 : 3.5
キャラ : 5.0
状態:観終わった
【抱腹絶倒の喜劇!】「ひろし、これは紙の女の人だよ?」【女は紙とjpegに限るとはよく言ったもの】
アニメミライ2015の一作
アニメミライは新人アニメーター育成の為の国家プロジェクトです
詳しくは公式サイト他を是非ご参照ください
制作はsynergySP
実の母を亡くし、仕事も辞めてしまってニートを満喫する元エリートの主人公、ひろし
実家の莫大な遺産を叩いた金でロボット会社ハッピーカムカムにメイドロボットを注文するのですが、半ば無理やりに母ちゃんロボットのヨシコをお試しすることに
ヨシコは馴れ馴れしく説教したり、少しズレた振る舞いでひろしを困らせますが、甲斐甲斐しく世話を焼いてくれます
やがてヨシコと過ごす日々の中、ひろしは亡き母の姿を思い出していく・・・
とまあ、あらすじだけ書くと【感動大作】っぽいのですけど、実際は【お笑いコント】みたいな30分です
原作、脚本、音響監督を劇団の主宰も務めているTARAKOさんが担当
演者もTARAKOさん縁の舞台経験者ということでまんま舞台劇のノリで会話が飛び交う素敵な作品です
キャラデザや色彩は柔らかい感じでファミリー向けな雰囲気さえ出ていますが、内容は大の大人が腹抱えて笑えるほどシュール
ヨシコの歯に衣着せぬ物言いがまさに『THE・昭和の母ちゃん』してて心地良い
ややブッ飛び気味のハッピーカムカムのセールスマンもいいキャラしてます
最後はイイハナシっぽく終わりつつ、TARAKOさんの歌声に癒されるエンディングテーマで〆
とても充実感のある一本に仕上がっています
舞台や会話劇系のアニメがお好きな方には気持ちよく薦められる作品ですb