ギバチサナ さんの感想・評価
4.6
物語 : 4.5
作画 : 5.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.5
キャラ : 5.0
状態:観終わった
女性がかっこいいアニメの金字塔
COWBOY BEBOPから「なんでも屋」をモチーフとした作品にスポットライトが浴びせられ、ラノベやらマンガやらでこのジャンルは一気に火が点いたような印象を受けるが、この「BLACK LAGOON」もその一つじゃなかろーか。
世界観も物語の真髄も、他と比較しても大差ないが、
この作品は圧倒的にある事が秀でている気がしてならない。
それは「新しい要素を追加」している事。
新しさは、日本ではとてもシビアに見られる。
否定的な意見から始まる。
だから新しい事をやろうとすると、半端なものなら一蹴されてしまう。
この作品では、女性がメインで且つ、かっこいい。
かっこいいと思う人間が女性だ。
そのかっこよさは本来、男が担当すべきポジションのかっこよさだ。
生半可なかっこよさではなく、同時に生い立ちも生半可ではない。
過酷で救いようの無い環境から生まれた女たちだから出せるかっこよさ。
辻褄もあっているし、普通に生きている私たちが到底想像も出来ない世界。
なので、先入観が無く楽しめる。
女性キャラのかっこよさをうまく表現しているのは主人公の存在。
岡島六郎(ロック)がものすごく頼りない。
でも、終盤になると、男顔負けの腕っぷしの強さを誇るレヴィが、ロックの前で女性らしさを垣間見せたりと、物語の動きに合わせてロックが「漢」へと成長していく。だが、その成長は国立大学を出た当時ロックが求めていたものとは全く違う訳で…。
それもまた面白い。
登場するキャラクター全てが濃く、回毎に代わるサブキャラ・モブキャラすらちょっとスピンオフ見たくなるレベル。
原作は読んだことないが、読んだことがなくても楽しめる。
きっとこれは、原作ファンの人からしても別物として楽しめるクオリティだと思う。
アクション好きな見たこと無いという方は是非是非、見る価値のある爽快アニメです。