ぷれんばにら さんの感想・評価
4.7
物語 : 5.0
作画 : 4.5
声優 : 5.0
音楽 : 4.0
キャラ : 5.0
状態:観終わった
まどか達が私達に問いかけたテーマ
{netabare}2周観ました。非常に深く、考えさせられるアニメです。
私が初めてこのアニメの名前を知った時「女の子が魔法少女に変身して悪い奴を倒す、みたいな典型的なアニメでしょ?」と軽くあしらってしまったのを覚えています。でも実際は、全然違った。そもそも、なぜ「魔法少女」という名前がついているのかにも、想像を絶する事実が隠されていたのです。
本作品は、現代社会に生きる私達が忘れかけている多くのテーマを問いかけていると思います。
命とは何か?
願いとは何か?
友達とは何か?
未来とは、過去とは何か?
選択とは何か?
他にもたくさんあると思います。しかし、ここでは私自身が最も考えさせられた「選択とは何か?」について触れたいと思います。
今日、私を含め、ちょっとテクニックを使ったり、上手い話術で人を説得すれば、何でも手に入れられると考えている人が多いような気がします。
でも、そうではないということをこの作品は教えてくれます。
「何かを選択するということは、他の何かを代償として捨て去るということである。」
少女達は、必ず叶うお願いと引き換えに、過酷な運命に立ち向かっていきます。叶えて欲しいお願いを選択した代わりに、自身が魔法少女となり、その力が朽ちるまで戦い続けなければならないのです。
それは主人公達中学生の女の子にとってあまりにも重い。一つの選択が、自分自身の人生を根から変えてしまう・・・
そして、まどか達の運命を見続けるうち、あることに気付きます。「この先、自分自身に彼女たちのような重い選択をする日が来た時、果たして自分は決断できるだろうか?」そんな迫り来る見えない現実に無意識のうちにハッとした人達が、この作品のファンになっていったのではないでしょうか。
間違いなく、2011年を代表するアニメの一つです。
【注目シーン】
6話で、美樹さやかが上条恭介に何かプレゼントを持って病院に行ったところ、恭介はもう退院した後だったというシーンがあります。このシーンが、本作品の一番のターニングポイントだと私は思います。是非注意して観てみて下さい。{/netabare}