missing31 さんの感想・評価
3.4
物語 : 3.5
作画 : 3.0
声優 : 3.0
音楽 : 4.0
キャラ : 3.5
状態:観終わった
丁寧な恋愛劇。王道だが良く出来ている。
いわゆる、
落ちぶれた天才が復活して活躍する系のアニメ。
そして、基本的には学園ラブコメ。
笑いあり、涙あり、ライバルとの熱い戦い。
少年少女の心を躍らせる要素はバッチリ抑えつつも、
「音楽」をテーマに、その心の動きを丁寧に描いた秀作。
人物描写としては恋愛アニメの代表格である、トラドラ、
トゥルーティアーズや凪のあすから、と同じく嫉妬と友情の間で
揺れるヒロインBと真っ直ぐで純粋なヒロインAがいて、
誰にでも優しくて良い奴の親友が居て、天才は恋愛音痴の
スタンダードな作り方。
しかしまあ、これだけ王道要素で作っているのだから
つまらないわけもなく、安心して観ていられる完成度の高さであった。
{netabare}
タイトル、語呂は良いのだが失敗だと思った。
なぜなら2話くらい観た時点でオチが読めてしまったからだ。
これで「ラストが秀逸!!!!」とか言ってる奴は死んだほうがいい。
そういった意味では、最近はアニメやSFの世界で評価されてきた
18禁ゲームの「車輪の国、向日葵の少女」や「CROSS†CHANNEL」等の
シナリオが、いかに優れているかを再認識させられたシナリオだった。
こういった「オチが予想できない、最後にドーン!」的な
シナリオは映画で代表的なものだと
「ゲーム」「ユージュアル・サスペクツ」等が参考になる。
(シックスセンスも有名だがアレは途中でオチが読める)
上記3作品、いずれも、物語の最も重要な部分が
突然視聴者に叩きつけられて、その瞬間硬直してしまう程の驚き。
「四月は君の嘘」は最後までオチが隠し通せたのなら
まさに歴史に残る傑作だったと思う。そこだけが残念だった。
{/netabare}