玄 さんの感想・評価
4.3
物語 : 4.0
作画 : 4.5
声優 : 4.5
音楽 : 4.0
キャラ : 4.5
状態:観終わった
楽しんでもらうためにできること
私の大好きな京アニ作品のひとつ。楽しんで読んでもらえたら、嬉しいです。
※ドラマCDについて追記しました。一番下にあります。興味のある方は読んでみてください。
◆この作品で描きたかったこと◆
題材はテーマパーク。お話の肝は、「いかにキャストがゲストを楽しませられるか」、「ダメすぎる経営状況をいかに改善できるか」。そして、それと同じくらい大切なことが、「アニメを見ている人たちにも楽しんでもらうこと」。
この作品ではその熱い想いのもとに、様々な工夫がされてると思います。明るくカラフルな絵。かわいいキャラクター。男性大満足のサービスシーン。はらはらするストーリー。
細かいことは、どうだっていい。見ている人たちが楽しめれば、それでいい。そんな感じの、エンタメ性いっぱいの作品だと思います。
◆好きなシーン◆
第9話「チームワークが生まれない!」
{netabare}仲の悪いエレメンタリオのメンバーが、チームワークの悪さを改善するために、4人で力を合わせて、様々な試練を乗り越えていくお話。その過程の中でミュースとサーラマ、シルフィーとコボリーがそれぞれを支え合い、認め合っていく様子がとても感動的に描かれています。ほんと、みんなかわいくていい子。
また、歌を聴いている可児江たちが首を上下に動かす描写がとてもリアル。見ているこっちも思わず首を振ってしまいます(途中、ティラミーたちがお菓子を食べ始めるのがまたリアル)。京アニの作品は作画の美しさだけでなく、その表現技術の高さにも定評があるかと思いますが、このシーンはそれを代表する一つだと思います。{/netabare}
第12話「未来は誰にもわからない!」
{netabare}実質の最終回ですが、最後の最後までハラハラするいいお話でした。特に、可児江の以下の台詞は印象的でした。
『だが、最後の最後は俺の力ではどうにもならなかった。達成できたのは、ここにいるみんなのおかげだ。礼を言う。』
これまで、パークの再建は可児江個人のカリスマ的才能によってなされてきましたが、実際はキャスト全員の力によるもので、それを象徴するかのような第12話の展開がとてもよかったです。また、超絶ナルシストの可児江がお礼を言ったことに、人間的成長が見えたこともよかったです。{/netabare}
◆まとめ&これから視聴する方へ◆
感想としては、女の子がとにかくかわいい。いすずは新しい口下手系キャラで、面白いし魅力的。ラティファは王道だけど、そこがいい。エレメンタリオの4人も、個性的でかわいらしい。特にミュースとシルフィー、いいですね。そして、サービスシーンが豊富なのも、男性としては嬉しい限り。
あとは、ギャグが面白い。まあ、大半は下ネタなんですけどね。マスコット三人衆、いい仕事しています。
全体的には作画や音楽のクオリティーが高く、恋愛やギャグなどのバランスがよく、キャラものとしてもストーリーものとしても楽しめる作品だと思います。ただストーリーに関して、パーク再建の方法論に現実味がなく期待はずれのものも所々ありますが、それは「エンタメ性を重視したから」かなっと私は解釈しています。
絵はきれい、キャラはかわいい、ギャグもストーリーも取っ付きやすくて面白い。これが甘ブリだと思います。きっと、多くの人が楽しめることでしょう。
最後まで読んでいただき、本当にありがとうございました。
◇余談◇
『ドラマCDについて』
※甘ブリのドラマCDの紹介です。興味のある方はどうぞ。
{netabare}《収録内容》
1.風邪っぴきいすずのお見舞い事情
2.BRILLIANT4のたわいもない話
3.ABCトリオの再訓練
お気に入り作品は、必ずドラマCDをTSUTAYAで借りて聞いているのですが、この作品は「大当たり」ですね。ドラマCDではギャグに特化されており、いい意味でたがが外れているので、本家よりも楽しめます。(ある意味で)
特にオススメなのが、2番目のエレメンタリオの4人(BRILLIANT4)の話。本編ではあまり触れられてこなかった4人の話がじっくりと楽しめます。内容も時系列的には本編の続きとなっていて、私はニヤニヤしながら聞いていました。(気持ち悪い)
また、声優さんの中では、今期ユーフォちゃんで大活躍の黒沢ともよさんの頑張りが目立ちました。(ここから本当にネタばれ){netabare}声だけで頑張ってシルフィーを演じていましたし、しいなに悪態つく客がまさしく久美子みたいで、笑ってしまいました。{/netabare}
私はこのドラマCDを聞いて、初めて気づいたことが結構ありました。「へ~、なるほど」的な。甘ブリが好きな方は、ぜひ一度聞いてみることを、強くオススメします。
にしても、{netabare}このドラマCDもエ○かった。満足である。{/netabare}
{/netabare}