りおんぱん さんの感想・評価
3.6
物語 : 4.0
作画 : 3.5
声優 : 4.0
音楽 : 3.0
キャラ : 3.5
状態:観終わった
「今」を語り、「過去」を語って「今」に繋がる構成
荒廃しかかったある街で道を外れた稼ぎ
他愛なく道楽にドロドロと身を包み殺伐とした日常を送る
ブランドン・ヒート、ハリー・マクドゥエルそしてネイサン、ケニー、ジョリス
彼らの笑いの絶えないやり取りがこの上なく楽しかった
しかしある出来事から大きな運命の歯車が動く出していく
~感想~
原作ゲーム未
駆け上がろうと誓い合った
2人の思惑は少しづつずれていく
1人は自由と野望のために
1人はすべてを守るために
退廃的で乾いた作風を貫きつつも
マフィアや彼らを取り巻く人物の人間性を誇張することなく表しているため
温かみが感じられ面白いです
寡黙で無欲なブランドンと頭が切れて次第に欲に囚われていくハリーの
対比がうまく表現されていました
対照的な2人を中心に様々な人物をじっくりと描いています
心理描写がよくそれぞれの思いや葛藤が伝わってきました
物語の入り方・初盤は面白くないと感じる人も多いと思いが
そこをグッと堪えて観ていけばだんだんと惹きつけられていきます
息子のように育ててきた部下の失態を許し
大金を持たせ逃がしたと話す幹部シド
自分の息子の責任を被り蹴りをつけたいと同じ組織の
親友ベアに処刑を頼むがなかなか引き金が引けない親友
そこに一丁の銃を持ったブランドンが現れる
息子の名を叫んだ瞬間撃たれ海に沈む
このシーンが強く印象に残りましたしすごく重要なストーリーだと思います
ベアのミレニオンは娘を取るかそしてブランドンの最後の
「俺は最後にミレニオンではなくハリー・マクドゥエルを選んでしまった」
とあのストーリーの重さあっての活かし方だと感じます
面白いハードボイルアニメでした