ぶらっくもあ(^^U さんの感想・評価
4.1
物語 : 4.0
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
夏休み♪
2007年7月劇場公開
原作 木暮正夫氏 監督、脚本 原 恵一氏 制作 シンエイ動画
監督はクレヨンしんちゃん劇場版等手がけてる方ですが、
児童文学である本作と出会って20年間もの間、
アニメ化したいという願望もってたそうです、
アニメ具体化の一環で東久留米市在住の原作者、小暮氏訪れた際、
「クゥが再び世にでるなら」と、
こころよくアニメ化了承してもらったそうで、
舞台が東久留米市や其処に流れる黒目川であったりも、
作品イメージさることながら、
プラス原作者へのオマージュ的意味合いもあったのでしょう、
{netabare}
東久留米市に住む小学生の上原康一が下校途中川の辺で拾った石は、
河童の化石、ではなく干からび仮死状態になっていた河童の子供であった。
康一は河童を家に連れ帰り、「クゥ」と名付け共に生活を始める。
当初は人間に対して警戒心を抱いていたクゥだったが、
元来の好奇心と康一の厚意に徐々にほだされ信頼を寄せるようになる。
~wikiより
{/netabare}
先ずキャラクターとしての河童のクゥですが、
そもそも河童というのは妖怪なのか生物なのか?
そんな未確認生物が発見され世に認知された場合どうなるか?
ある程度の(想像上の)リアリティー保たねばならずという事で、
一般的伝承イメージ残しつつもかわいく描かれてて私的にはOK、
妖怪っぽく可愛いかなみたいな、
夏休み=子供向け作品と認知されがちですが、
其処に描かれてるのは人間以外の生物や妖怪から観た人間であり、
いじめや虐待、マスコミに顕著化される集団心理の危険性など、
いつの間にか人外目線で人や社会の矛盾を観てるような感覚になります、
クゥだけでなく飼い犬の老犬オッサンのエピソード等
概ね人間の愚かしさに起因する胸の痛くなるシーンもありましたが、
いずれにせよ
ラストについてはとりあえず、よかったなと、
観終わった後優しい気持ちになれる、そんな作品でした、
康一のクラスメートの女の子の名前、菊池紗代子、
ちょっと引っかかったのですが、
つげ義春氏の漫画作品『紅い花』オマージュだそうで、
思春期前、なるほどなと、
{netabare}
劇中康一はクゥの仲間を探してあげようと、
河童の里と伝え聞く遠野へクゥと二人旅に出ます、
泊まった宿で出会った{/netabare}
座敷童の唄がとても印象的でした。
花っこが咲いて、風っこが吹いて、雪っこが舞いて、
なんにもかんにも消えてった、、、
だどもここさおらがいて、おめえも何故かここにいる、
眠るこった眠るこった、昔も今もこの先も、
明日だけはちゃんとくる、
なじょにまあ義理がてえ神っこよ、
ねんねこよ、ねんねこよ、、、