ダレイオス さんの感想・評価

3.7
物語 : 3.0 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 3.0 キャラ : 4.0 状態：観終わった

女性化武将ものだけどまじめに対話で進める。

女性化された武将を登場させる戦国時代のアニメ
女性化された武将が嫌ならホームページや版権画みればすぐにわかるので
見なきゃいいだけなので、そこは突っ込む気はないです。
本作は本来は秀吉にあたる人物を死なせて
現代人で信長の歴史ゲームが好きな良晴が秀吉にあたるポジションにつくという設定
なぜタイムスリップしたのかも突っ込む気はないです。
理由は不明だがそういう設定ということで納得しました。
ヒロインは信奈でなぜか１人だけ実際の名前と違いますね。
タイトルを有名な歴史ものゲームのパロディ風の名前付けたかったからと予想

ストーリーは最初から本物の秀吉死亡（おそらくは良晴がタイムスリップしたことにより歴史が変わったのでしょう）
という歴史改変からスタートするので史実通りではないとアピールしてくれるので
序盤の段階でパラレルワールドとわかりやすいので見やすくていいですね。
しかも斎藤道三が１話から本来は死んでしまうのにこの作品では健在だったり
なんで生きてるのと驚きの展開で１話から面白かったです。
歴史を改変している割にはストーリー自体はまじめに対話で進めてくれるので
見やすいのもいいし斎藤道三を良晴が説得した話は史実通りではないんですが
結構いい話になっていたので結構好きですね。

ただ基本的には史実通りのイベントが発生するなどストーリー展開は
意味不明ってことはなかったです。
イベント発生後、良晴が本物の信長の史実上のやり方に疑問を抱いていて
そうならないように仕向けることにより歴史が変わるもので
もし本物の信長がああしていればどうなっていたのかという
楽しみ方も出来るので個人的には楽しめました。

浅井の裏切り時に秀吉にあたる良晴がシンガリを勤めたりとか
史実に近いイベントが発生したりすると、そういう話もあったなと
ナルホドなっと思いました。
歴史に詳しい人が見るとニヤリとする場面もあるので
史実と比べて楽しむと結構面白いかなと思えましたね。
展開は史実とは違うが義元の扱いとか、いつもの無能キャラぶりに笑えるんですけど
性格は漫画やゲームなどの創作もので馬鹿殿にデフォルメにされたよくあるテンレートな
義元なんでしょうがないかなと思いました。
ただ義元は女性化すると見た目だけは優遇されますね。
義元は普通の男だと公家な感じは総じて色物キャラになりがちだけど
女性化して高貴な感じになるので凄くいいです。

良晴についてはライトノベルの主人公にしてはかなり熱いこと言うし
信奈のためを思って色々考えるのでキャラに感情移入しやすかったです。
キャラ同士も色々考えあったり意見が衝突したりするので
キャラのめまぐるしい心理の変化があり面白かった。
衝突はするもののお互いを思う気持ちが感じられるので
キャラに好感も持てました。
良晴と信奈は男と女なので友情だけでなく男と女の関係にあたるのだけど
そういった方面でも真剣に考えて進めてくれたので楽しかったですね。
良晴は現代人なので史実を知っている分有利に交渉出来たりする人物で
チートではあるがタイムスリップもの独特の歴史をカンニング出来るがゆえの
面白さはあったと思います。

キャラについては女の子の武将は可愛い系だったり、美人系だったり、ロリっぽいかったり
萌えを感じさせられましたが
舞台が戦国時代で遊びの回がなくてまじめにストーリーを進めるアニメなので
見た目の可愛さで勝負している感じはしました。
そのため前半は萌え的な要素はバランスは良かった。
個人的には光秀は見た目が可愛い糸、美人系とも両方をそなえていて
見た目的にはいいなって思えたし、信奈に従えう順応な家臣な所は好きでした。
半兵衛もロリぽい所が可愛くて素直に好感は持てましたね。
ただストーリー後半はエロキャラの登場したり
ロリキャラが半裸になったり主人公に裸で肌を触れ合ったり
チョットあざい萌えかなとは思いました。
エロに関しては、胸を強調するキャラが多かったので
チョット下品かなとは思いました。
時代劇ものアニメに出てくる女の子の兵士はエロい子がいるのは伝統だとは思いますが
それでも作画が残念ではなくてキッチリとした作画で演出してくれるので
不思議と嫌な気分にはならなかったです。
結構いいものを見せてもらえたかにはなりました。

ストーリー的に気になる点は義元が健在だと天下取りは苦しい気がするなど
歴史改変をしているがゆえご都合主義に感じることですかね。
史実通りだと、どんなに都合が良くても史実通りと納得出来るのに
それが出来ないですからね。

作画についてはキャラの作画はロリキャラは可愛いく描けていて
萌えを感じされる所も良かったです。
美人系やエロキャラはそれぞれの持ち味を活かした作画になっていたのも良かった。
逆におっさんキャラはそれなりにおっさんキャラに描けていたので
その点は評価したい。
基本的に作画が駄目なアニメは男性キャラから割を食うことが多いのにそれがないのは良い。
そのため自分はあまりキャラデザインは褒めない方ですがデザインも良かったと思います。
それに最後まで作画は乱れずに安定していたので物語に集中しやすかったです。
戦闘の作画については合戦場面は多かったが
実際に戦闘をしている場面は少なかったと思います。
そしてあまり枚数が多くて動くタイプではなかったけど戦闘の演出はかなり凝ったものになっていて
アングルもさまざまな角度があるので戦闘時の迫力は感じることは出来ました。
あまり動かない分１枚１枚の作画自体は重厚さもあり
戦闘の作画に関してはあまり動かないのは気になりましたがある程度は満足です。

声優さんはシリアスが多い作品だったので中々の熱演が見られました。
良晴役の江口さんはお調子者のキャラなんですが
やる時はやるって感じの演技が出来ていたのでその点は満足です。
ロリキャラ役の演技はロリっぽく出来ていて良かったです。
お姉さんキャラはお姉さんぽい演技が出来ていたし上手かったです。
信奈役の伊藤さんは叫び声の演技がやや気になったかな
普通に喋っている限りは問題なかったですが
やはり叫び声は難しいようです。

歴史改変や武将の女性化もの絶対嫌だ人には向かないですが
こういうジャンルのアニメとしては出来は悪くなかったと思います。
ストーリーについては内容が内容だけに評価的には普通だと思いましたが
個人的にはシリアスでまじめに対話でストーリーを進めてくれたので
楽しめました。
キャラについても感情豊かでキャラの気持ちが伝わってきたので
感情移入しやすかったのも良かったです。