karinchaco さんの感想・評価
4.4
物語 : 5.0
作画 : 3.5
声優 : 4.5
音楽 : 4.0
キャラ : 5.0
状態:観終わった
知略と迫力の戦闘シーン
ラノベ原作の作品。原作未読。
「小説家になろう」に投稿されていたこの作品。
SAOや.hackと同様にMMORPGを題材にしています。この作品はSAOと同様にMMORPGに閉じ込められるのですが、その原因も理由もわからずじまいで、この謎がこの作品の魅力を高めていると思います。
ストーリー的には、MMORPGエルダーテイルのベテランプレイヤー、シロエが大災害(エルダーテイルに閉じ込められること)以降の混乱を他のプレイヤーたちと協力しながらまとめつつ、エルダーテイルの謎に挑んでいくというもの。
この第1期では世界観を上手に説明しながら物語を進めています。細かい設定が多いこの作品において、説明が丁寧なのは非常に好感が持てます。
戦闘シーンはモンスター戦も少なくはないのですが、対人戦のほうが印象に残っています。モンスターとの戦闘は大規模で迫力も十分なのですが、対人戦はシロエの知略が存分に生かされますからね。ススキノでの戦闘なんかは駆け引きで相手を手玉にとる様は非常に楽しかったです。
終盤の{netabare}天秤祭のあたりは直接的な戦闘描写は影をひそめるものの、見えない敵にじわじわとアキバが浸透されていくのをシロエやミノリの知略と、ギルドや円卓会議のメンバーの協力で封じ込めていくシナリオはゾクゾクしました。{/netabare}
全体を通して、非常にバランスの取れている作品だと思いましたよ。最後は2期への引きも上手くできており、初視聴したころは2期が待ち遠しかったものです。