ポール星人/小っさ さんの感想・評価
4.6
物語 : 4.5
作画 : 4.5
声優 : 4.5
音楽 : 5.0
キャラ : 4.5
状態:観終わった
TVアニメとして敷居が高すぎると思います。
観終わりました。
21話からずっと泣いてました。オッサンをあんまり泣かせないでほしい。
残り四話残して間違って目にしてしまったネタバレ、書いてあった事間違ってたしw
難解との評判ばかり目にする機会の多い作品(まぁ実際難解ですけど)ですが、ビジュアル的・見せ方・作中のお遊びも含め大変面白い作品と感じました。
自分が作り手側の意図と盛り込んだ要素を全て理解したと言うつもりも有りませんし、事実見終わった後に他の方の感想や考察も改めて見て回りました。ただ、そういう後から仕込んだ情報無くても泣けましたしね。
ユリ熊嵐も見てる最中は、流石にコレでは泣けねぇなと思ってたのに泣かされたし。これも予想では心にズンと重い話だけど泣く話じゃないと思ってたのですが、ものの見事に撃沈しました。
絵面上での展開もいいですし、深く考えなくても面白いんじゃないかなと。まぁ油断してニヤニヤみてるだけでは終盤キツイですけど。
時籠ゆりと真砂子のバトルも意味不明な演出でなんかカッコよく錯覚するし。プリンセス・オブ・クリスタルの病院の窓越しの生存戦略~はツボに入りました。
因みに絵柄は大変美しいですが作画の安定度ではイマイチかもですね。
そこを大事に観てる方は気に入らないかもです。
個人的には大変満足した作品です。
ただ、如何せん判り辛いのはTVアニメとしては致命傷じゃないかなと。
作家性前面に押し出し過ぎると、ニッチな視聴層しか付かないと思うんですが・・・
{netabare}
冠葉による運命線の乗り換えの結果が陽毬の助命につながり、呪文を使って運命線を変えた苹果の罪を晶馬が引き受けた結果、主人公二人の消滅と言う結末ですが、こう書いてみるとホント悲しい話ですよね。
冒頭とラストの二人の幼い少年達は主人公二人と思いたいですが、眞悧は呪いから逃れることは出来ぬと言ってますしねぇ・・・。
子供ブロイラーとか企鵝の会とか、扱ってる内容も重すぎるし、こういう絵柄でないと最後まで観てらんないすわね。
幾原監督って人はTVアニメで文学したい人なんでしょうか。
私はあんまり本読まない男ですが、ごく個人的な印象として内容は全く違うけど遠藤周作の読後感と同じ感覚なんですよね。単純に救いのない話でも無いけど救われた感も無い感じ。沈黙みたいな。
あぁ上手く文章で綴れない自分の学の無さが恨めしいw
そう言えば無かった事になってしまった二人の人生を、ヌイグルミから出てきた二人の残したメモを見て訳も分からず陽毬が涙するトコ、某魔女モノのリボン思い出しますね。
2011年って、ほんといい作品多い年というか。
話しとは全然関係無いですが、苹果が時籠ゆりに温泉旅館でアレされそうになったトコ。あれは妙に艶めかしくてオッサン反応してしまいました(汗)
{/netabare}
///////////////////////////////////////////////
面白いすねコレ。
確かに好みで評価大きく割れるとは思うけど、私は好きなタイプの作品です。ちゃんとセリフ噛みしめて集中して見てれば作り手側の意図100パー理解出来ないとしても、概ね理解は出来るんじゃないかなと。
私程度の理解力でも20話まで楽しんで見れてます。
まぁ絵は兎も角、内容は重いですから楽しいと書くと語弊有りますが・・・
ユリ熊嵐よりは難解かもですね。
あと四話見てから纏めてレビュー書けばいいんでしょうが、実は放送当時の反応知りたくて調べてたら、残念な事に結末に関してチラッと知ってしまうというイレギュラーが発生。
こんな事になるのであれば最後まで一期に観とけばよかった(汗)