蓬(Yomogi) さんの感想・評価
3.6
物語 : 3.5
作画 : 4.0
声優 : 3.5
音楽 : 3.5
キャラ : 3.5
状態:観終わった
タイトルなし
レイラを男にしといたらもっとヒットしたのかな…。
テクニカルなポエムとか毎回エンディングで入れてさ、指揮官と兵士ってシチュエーションなら色々成功例あるしね。
やっぱ男性客だけの取り込みではイマイチ起爆力が足りないというか。
とにかく自分的にはこのシリーズはもっと人気が出ていいと思ってる。
赤根さんの次回作のために。
2章を豊洲に見に行ったときも、お客さんのほとんどが男性でさびしい思いをしたものです。
「アキト根暗でカッコいいのに…。松風さんも出てるのに…」
しかし3章でもほとんどが男性客でした。女性は男性と一緒の人が多かったかな。
日本橋だし平均年齢は高かったと思います。
5章が追加されたということはそれなりに採算は取れているんでしょうね。
なんか円盤はそれなりに売れてるっぽいし。
3章自体は前半がレイラたち仲間のキャラの交流、後半がルルーシュ・スザクのターン。
アクションは後半に集中しており、正直前半はテンポが悪いと感じる。
今回の肝はレイラとアキトの接近、アキトと仲間の関係性構築なので丁寧に描きたいとの意図は感じられたが、基地を追い出されてのジプシーおばちゃんたちとの絡みがわざとらしい。
追い出されて元に戻るまでのくだりが後半の伏線になっているのならいいのだが、本筋に絡まないエピソードを無理ねじ込んだ印象が満々だった。
アキトがクールなので感情を引き出すために第三者の介入を必要としたのかもしれないが、それがみえみえ過ぎて、案の定あっけなく弱音を吐くアキトがチープに見えてしまう。
またいきなりアキトを抱きしめるレイラも安いヒロインになってしまっていた。
まあ、レイラは期待したほど複雑なキャラ付けはされていないので、これでいいといえばいいのだが。
二人だけのエピソードがほとんどないので、なんでこの二人が惹かれあうのか良く分からない。
なんかこの二人の間に心の絆とかありましたっけ?
自分はもう少し抑圧された関係性を望んでいたので、ちょっと残念というのが正直なところ。
娯楽作品、とくにギアスシリーズには「分かりやすさ」を前面に押し出しているので、そう考えるとシリーズ中一番硬派?といえば硬派なのだが。
しかしこれでは赤根監督の真骨頂はまだ現れていないと思うのだ。
4章、さらに5章も追加されたので今後に期待できるのだが、ヒーロー・ヒロインのほかに前作の主役二人が出張ってきてしまったので、時間的にもどこまでこのレイラとアキトを描けるか心配してしまう。
自分は赤根さんの描く男女の物語が非常に好きなので、来月も秋も期待値を上げて待っています。
そういえば、ヨアンお兄様とレイラのシーンは非常に良かったですね!
こういうの連発してもらっていいんですよ!
最後に、時の管理者ってストーリー的にぶっこみ感半端ないです。
いや、工藤晴香好きだけど。