鸐 さんの感想・評価
3.9
物語 : 3.5
作画 : 3.5
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.5
状態:観終わった
キャラクターデザインpako
この作品を語るうえで私が最重要視するポイントはこれです!
私が初めて表紙買いした、ラノベのイラストレーターでしたが、はじめてpakoさんの作品を見たときはまずそのディティールの細かさにビックリしました。
pakoさんのイラストの特徴は、pako塗りと呼ばれる薄くキメの細かい色付けの仕方、ピンポイントで言うと、軟らかくてさらさらした髪質、一見ワントーンなのにしっかりと入った服の影、鮮やか過ぎず、地味すぎない色の使い方と、装飾を抑えてかつかっこよく見える斬新なキャラクターデザインです。
残念ながら、塗りの方はアニメにしたことでつぶれてしまっていますが、デザインはどこから見てもpakoさんを感じさせる素晴らしい仕上がりになっています!
この作品の情報を初めて知った時もまず、惹きつけられたのは当然pakoさんのイラストでその他の情報はあまり目に入らなかったですね(笑)
制作陣は
00・鋼の水島精二監督、鋼の脚本會川昇さん、00キャラデザの高河ゆんさん、音楽・絶望先生OPのNARASAKIさん、制作ボンズ
と今考えると相当豪華な顔ぶれ。
到底スルーできる代物ではなかったはずなのですか…
まあ、そういうこともあります
観始めるとpakoさん補正を除いても面白い!
探偵を取り扱っていますが、推理・トリックはそこそこに、主人公を囲む不思議な現象に絡む闇、出口の見えない怖さが癖になります。
ストーリーを引き立てる音楽は暗く静かな曲が多く、聞いているとブルーになってきます。
主題歌はEDの「Fantasy」が印象的でした。ピアノ+英語でオサレな雰囲気を出しつつ後半がらっと女性の歌声にかわりおや?と思ったところで閉めてくれるくれるのが良いです。
そして、キャラが、ストーリー的に良い動きをするんですよねー。
特に海勝臨六が良いキャラしてました!顔スタイルもかっこいいのですが、海勝の飄飄としたつかみどころの無さ、ぴったりとしたインナーにカーディガンを羽織るだけのスタイリッシュさ。かっこいい。
女性キャラでは因果さんが素敵でした。
もふもふとムチッとした部分の対比、少年因果君に合わせてのパンダ要素もうまくまとまっています。こちらは高河さんのデザインでしたが、pakoさんにはない絵柄の良さが出ていて、お互いの得意分野が表現されているところが良い味になっているなと感じました。
まあそれは良い面であって、世界観が合わないという難しい点もあるのですが、それは置いておきましょう。