oneandonly さんの感想・評価
3.9
物語 : 4.0
作画 : 4.0
声優 : 4.5
音楽 : 3.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
バランスの良いヒーローアニメ
世界観:7
ストーリー:6
リアリティ:7
キャラクター:6
情感:6
合計:32
都市シュテルンビルトは、様々な人種・民族・『NEXT』と呼ばれる特殊能力者が共存し、その能力を使って街の平和を守る『ヒーロー』が存在する街。会社に所属するヒーロー達は、日夜会社の為にスポンサーを背負って、ポイントが入る事件解決や人命救助に奔走している。その活躍の模様は人気番組『HERO TV』で中継されており、各々キング・オブ・ヒーローを目指し、年間ランキングを争っている。
そんなサラリーマンヒーローの一人、ワイルドタイガー(鏑木・T・虎徹)は、能力発動の5分間はハンドレッドパワーを使える能力者。人気のピークは過ぎているが、ベテランなりに土地勘、経験値を最大限に生かしたパフォーマンスを見せる。会社の命令には従わなければならないのだが、現場判断で目の前の市民の為には器物破損も厭わない、我が道を突き進んでしまうワイルドタイガーは『正義の壊し屋』という不本意な煽り文句が付けられている。そんな虎徹を雇っていた寛大な会社が、突如吸収合併されることに。ヒーロー業一筋の虎徹、このままだと失業に・・・?
(公式HPより)
SUGOI JAPANのアニメ部門2位ということでチョイスしました。
まず、ヒーローたちのスーツに実在のスポンサーのロゴをつけるというのが斬新でしたね。スポンサーやTV視聴率のためにサラリーマンヒーローをしているという設定も、大人向けのリアリティがあって好みです。ヒーローであっても人間であれば、食べていくための経済的な基盤が必要ですからね。
物語には安定感がありました。野暮ったい主人公がイケメンのパートナーと組んで事件を解決していく中で、徐々に互いを理解し合う。他のヒーローもそれぞれ掘り下げられていて、王道的なストーリーラインだったと思います。ただ、伏線がほとんど1話で回収されていて展開が読みやすいこと、どんなに危険な場面があっても主人公たちがやられるわけがないという安心感等、少し単調に感じるところも。
リアリティ面は水準をクリアしていたと思いますが、いくつか。
{netabare}最終話で、虎徹とバーナビーがヒーローに復帰するというくだりは要らないような気もしました(物語として綺麗すぎるし、1分では流石に…)。
このハンドレットパワーの時間制限については、発動していない時の格闘でなぜ負けないのか、なぜ時間切れにならないのか等と思うシーンがありました。
バーナビーファンの娘のかえでが、バーナビーと一緒にテレビに出ているワイルドタイガーが自分の父ということを全く気が付いていないのも不自然なような(目の周りの飾りを付けているだけですよ)。
それから、マーベリックが虎徹を陥れようとした時に、ヒーローやヒーローTV関係者が記憶を改ざんさせられたのはわかりますが、他の一般人の記憶までコントロールできたのは何故かわかりませんでした(よく観ていないだけかもしれませんが)。 {/netabare}
キャラクターは個性的で好人物が多かったです。強烈な推しポイントがない、というのが弱点と言えばそうですが、グロやエロはないし、誰にでもおすすめできる、バランスの良い作品です。