ポール星人/小っさ さんの感想・評価
4.3
物語 : 4.0
作画 : 4.5
声優 : 4.5
音楽 : 4.0
キャラ : 4.5
状態:観終わった
超展開とかそういうのではなく意外な作りでした
話の軸となるヒロインの一人が一話の時点で既に死んでいるという点、彼女との思い出が物悲しい曲と共に挿入される作品でしたので、正直序盤は泣く気満々で身構えておりました。どう考えても涙腺ユルユルの私の好物路線かと。
勘違いでした(汗)
コレは感動するを手に入れる作品ではなく、面白いを満喫する作品ですね。
会話劇から異能バトル・ラブコメまで色んな要素盛り込みつつ、物語が大きく破綻せず上手くいってる作品だと思います。時間が許せば一気に見れちゃいます。正直こういう作品は苦手だと自分では思ってましたが、この作品はコレはちょっと・・・的なオッサンが退いちゃうような描写も殆どなく。
ヒロイン二人もとてもイイ。どうも愛花派が多いみたいですが、個人的には葉風の方がw
中盤までが退屈と言う評価もあるみたいですが、個人的には気になりませんでしたね。
{netabare}
あくまで個人的見解ですが愛花があまりにサバサバと運命の筋書きに従うのが、え~そういう感じ?と意外でした。
正直11話からの論破される左門狼狽ぶりの描写から、この作品単純なお涙頂戴話にする気は無いと思っては見てましたけど。
(あのカマ掛けられてるのが判ってるのに白状させられる展開、面白かったですね)
だから愛花が絶園の魔術師という展開の可能性も想定しながら後半は見てましたけど、自ら命断ってしまうプロセスには彼女が全く悔いなく運命を受け入れたor自分の役割を果たした充実感とかの表現がもっとクドい位入れて欲しかったかなと。
彼女がとても潔い聡明な子なのはそこに至る過程で充分書かれてるし、事後の主人公二人に対するビデオメッセージがあんな感じですので、愛花ってこういう子だよね とすんなり受け入れた方の方が多いとは自分でも思います。
この作品、書くべきシーン・しゃべらせるべきセリフが欠けてたりしない真っ当な作りの良い作品ですが、ちょっと彼女だけ可哀想な気がする後味の悪さを個人的には若干感じちゃったんですよね。
ここは演出に対する個々の受け取り方の差もあると思うので、あくまで個人的な感想です。私が個人的にはハッピーエンド好きってのもありますがw
{/netabare}
2クール物で外したらガッカリだよ~と食指が伸びない方がいらっしゃるのであれば、心配ご無用の作品と思います。