karinchaco さんの感想・評価
4.7
物語 : 4.5
作画 : 4.5
声優 : 5.0
音楽 : 4.5
キャラ : 5.0
状態:観終わった
中盤の盛り上がりにゾクゾク。感動的な作品。
A-1 Pictures制作のオリジナルアニメ。
フジの深夜アニメ枠ノイタミナを代表する作品です。
シナリオは過去に幼馴染の死というトラウマを抱えそれぞれ別の道を歩んでいた仲間たちが、死んだ幼馴染の幽霊が主人公じんたんの前に現れたことで仲間たちが再びいろいろな葛藤を抱えながら集まる群像劇。
ここからはネタバレも含みながらトピック立ててコメントしていきます。
{netabare}
・超平和バスターズの明暗。
超平和バスターズのメンバーは死んだめんまを含めて男3女3の計6人。男女が均等に半々のメンバー構成の作品は珍しいと思います。小学生時代はじんたんがリーダーだったのに、高校生になるとその関係性は逆転してしまいます。表面的には進学校に進んだゆきあつとつるこが勝ち組ということになるんでしょうけど、ゆきあつの精神状態を考えると一概には勝ち組ともいえないのかもしれませんね。
それぞれに、めんまの死に対してトラウマを抱えていたことの証左だと思いますが、じんたんの前に現れ、結果として全員がそれぞれにトラウマを乗り越えて前をむくきっかけになったというのは、彼らにとってはとても幸運だったと思います。
・ゆきあつのニセめんま事件
私がこの作品の中で一番衝撃を受けたのはこのシーンでした。それまで、それらしき伏線を張っていたのはわかってはいましたが、つるこに暴かれる回は圧巻ででした。ゆきあつの精神状態がここまで歪んでいたのにもビックリしましたが、ゆるこがここまで徹底的に暴かせるとは思いませんでした。
ゆきあつ役の櫻井孝宏さんの好演が光ります。
{/netabare}
非常に構成が練られていて、中盤に一つの大きな山場があり、そこからまた物語がまるでギアチェンジしたみたいに終盤に向けて盛り上がってきます。感動という意味では、私は号泣こそしませんでしたがジーンときたのは確かですね。
アニメ好きよりも、アニメ初心者の方の入口的に楽しいんで欲しい作品です。