宮島　蒼 さんの感想・評価

4.7
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.5 キャラ : 5.0 状態：観終わった

これはゲームであっても、遊びではない

また暇なので見直しました。
毎回イッキ観ですが、３，４回は観ています。
満足しているので、原作は未読です。

●バーチャル・リアリティという設定について
完璧な世界を作り上げていると思います。
初めて一話を視聴したとは、SAOの世界にダイブする感覚と映像美に震えました。
バーチャル・リアリティであれば将来的な可能性としてあり得るので、世界観に浸れます。
ギャグのつもりで大げさにいうと、神の存在が否定されている現代だと信仰の対象にできるレベルの没入感です。

●SAOの世界での死について
昨今は生命の尊重ばかりが叫ばれて思想が死んでるような気がしますが、命を賭けて戦う人々の姿、死と隣り合わせの状況での二人の恋愛には心を惹かれさるを得なかったです。
ゲームの世界といっても個々人の能力が全く平等ではないし、酷い初見殺しもある（文字通り死にますから）。SAOの世界はある意味今の平和な世界よりも生きている実感があるのかもしれない。そこに矛盾を感じるのも面白いです。

●キリトについて
死んでしまっては元もこうもないので主人公が圧倒的です笑
アインクラッド編は刹那的なユートピアを描いた話だと思っているので、主人公がこれくらい圧倒的の方がいいです。
才能に奢ることも、才能から逃げ出すこともせずに責任を全うしようとするのでいい勇者様だと思います。

●アスナについて
本当に可愛い人です。こんな可愛い人に一途に愛されればそれだけで幸せです。

●まとめ
茅場晶彦の思想に共感できるところがあるので、アインクラッド編大好きです。
あと、名言多いです。患者が多いのも納得できる笑

●フェアリィ・ダンス編
現実世界に戻ってすぐに結ばれて終わりだと詰まらないのはわからないでもないです。愛しあう二人を引き裂く設定は燃えますね。設定も展開も普通にめっちゃ面白い。
でもアインクラッド編ほどの緊張感を感じられなかったこと、敵が変態すぎてギャグに見えること、妹の話が蛇足に感じられることも事実でした。