noira さんの感想・評価
3.7
物語 : 3.5
作画 : 3.5
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 3.5
状態:観終わった
さぁ、SFの時間だ!!
とある事情で宇宙海賊の船長になることを迫られた主人公が、
様々な問題を解決しながら成長していく姿を描いた王道的なSF作品。
本作は「宇宙戦艦ナデシコ」の監督を務めたサトタツが手掛けており、
花澤さんが声を充てていて、SFもので・・・という、
個人的に観たい要素満載の作品ということで視聴を始めました。
先ず思うところとしては、本作のタイトルセンスやデザインからも解る通り、
90年代っぽいオーラを醸している作品だということです。
しかしそれでも現在の作品、視聴していて気になる点はなく、とても楽しむことが出来ました。
古臭そうな部分に不安を抱いて視聴を躊躇している方は、悩まずに見て欲しいです。
宇宙海賊に関しても、一般的な海賊というイメージと異なり斬新な設定で関心してしまいました。
{netabare}
本作での海賊は、多くの方が思い浮かべる略奪行為を行う集団や、又は私掠船のようなものではなく、エンターテイメント船となっています。
金品を奪う際の騒動も演劇、見世物であり、奪われた物は保険会社から補填される仕組みで、海賊行為の対象となった船の乗客からは、そのサプライズに喜ばれていたりします。
{/netabare}
そんな宇宙海賊と宇宙ヨット部に所属する学生という、二足の草鞋を履く主人公が巻き込まれる騒動は、
SF作品らしいストーリーと演出により視聴していて全く飽きませんでした。
電子戦や艦隊戦といったSF作品ならではの戦闘シーンはワクワクが止まらず、
宇宙海賊メンバーと宇宙ヨット部員達の絡み、日常のドタバタも楽しかったです。
登場人物達も魅力的なキャラが多く、2クール作品にも関わらず中弛みもあまり感じられませんでした。
又、本作のOP、EDは、明らかに下手で素人にも劣ると批判される、しかし何故かハマるという噂のモモクロが担当しています。
今作でも上記を如何無く発揮しており、私も何故か毎回聞いてしまう曲になっていました。
傑作には残念ながら及びませんが、良作と言えるレベルで仕上がっている本作、視聴して損は無いと思います。