パンプキン さんの感想・評価

4.2
物語 : 4.0 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.5 状態：観終わった

メディアミックスにより完成する話

決してアニメ単体ではダメというわけではないです
映像、音楽は綺麗だし、表情、しぐさなどでキャラの心情も読み取れるし、ストーリーも讃州中学勇者部のストーリーとしてはあれで完結していて彼女たちの視点でわかることは描かれています
(逆に余計なことは描いていません)
しかし、前日譚の｢鷲尾須美は勇者である｣や後日談｢その後の園子｣を合わせて読むと、より理解が深まり、世界観に浸れます

ネタバレ
ここからネタバレ含む私的考察
勇者システムの変化について｢ご都合主義｣という意見がありますが、個人的にはその時点でネットで読めた｢鷲尾須美｣の四話まで読んでいたので、｢勇者の強い思いに答えて神樹様がバージョンアップさせた｣というように考えて納得していました
(銀の死を悲しみ怒る須美と園子の思いに答えて、勇者はより強く、そして｢死ななく｣なった。
供物が返ってこないことへの風の悲しみ、失うことへの東郷の恐怖に答えて、供物を求めなくなった)

その後、｢鷲尾須美｣の書籍を買って全部読み鷲尾須美＝東郷美森に神樹様の声を聞く巫女としての素質もあることを知り、｢その後の園子｣での園子と東郷の会話を読んで、少し修正
神樹様は巫女であり勇者でもある鷲尾須美＝東郷美森の思いに答えて勇者システムをアップデートしたんだと思います
どちらの場合も彼女一人の思いで説明がつきますし、複数による強い思いと考えていたけど、巫女としての素質を考えると彼女一人で問題ないでしょうから