とってなむ さんの感想・評価
4.0
物語 : 4.0
作画 : 3.5
声優 : 4.0
音楽 : 4.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
果てなく透明な自由に色をつけていこう
ED曲が前から好きでしたので観てみました。
タイトルはその歌詞から引用させて頂きました。
凄く良い言葉であり、この作品を表すのにも最適な言葉です。
~簡単な内容を~
揉め事処理屋の主人公・真九郎はヤバイ依頼を引き受けてしまう。
それは大財閥である九鳳院家の娘・紫を護衛すること。
紫を狙うのはその九鳳院の者たち。
九鳳院の家の掟、陰謀、因縁。。
そこから真九郎は紫を救い出せるのか。
といった感じであります。
少し暗めの独特な雰囲気は緊張感を生み出しており、
観る者を惹き付けるのではないかと思います。
そのなかで光る一輪の花。それが紫。
狙われている状況下でも彼女の明るく振る舞う姿にちょっぴり感動しちゃいました。
真九郎と紫の絆は固く、物語の結末においても二人の関係性が物を言うわけです。
真九郎と紫は五月雨荘(アパート)の一室で暮らすのですが、
五月雨荘の住人は個性が強く面白い人たちです。
闇絵に環。
この二人が出てくると不思議な安心感がありましたね。
コメディ要素が生まれるというか。
環と紫のやり取りが少しツボです。
ストーリーは暗め、キャラは明るめ。
このコントラストが絶妙でした。
OP「Love Jump」 歌ー栗林みな実
ED「crossing days」 歌ー新谷良子
冒頭でも述べましたがED曲が大好きです。
作品の暗さを吹き飛ばすような爽快なメロディ。
歌詞にも未来を指し示すような意味が込められており、
本作と合わないようで合いすぎてる曲だなと思います。
アニメを観てもっと好きになりました。
この作品のテーマとは何なのだろうか。
意外にも考えたらなかなか思い付きません。
これは悪い意味ではなく、様々な考えようがあると思うのです。
考え付く1つとしては『信頼』。
主に真九郎×紫、のことですね。
他にも、真九郎×真九郎の師匠である紅香、など。
お互いを結びつける"なにか"がそこにはあったはずです。
でも私はやはり『未来』が主題なのかなと。
最終回を観て&ED曲の歌詞を見て、そう感じました。
真九郎の未来。紫の未来。二人の未来。
そして九鳳院の未来。
指標なんてものは存在しない。
だからこそ自由に色をつけていこう。
そんな、未来を照らす素敵な作品だったななんて私は思います。