「プラスティック・メモリーズ(TVアニメ動画)」

総合得点
84.7
感想・評価
2370
棚に入れた
11136
ランキング
280
★★★★☆ 3.9 (2370)
物語
3.8
作画
3.9
声優
3.9
音楽
3.8
キャラ
3.9

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紫煙の心 by斑鳩 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 1.5 作画 : 3.5 声優 : 3.5 音楽 : 3.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

類似作品の2番煎じにもならない

ひとまず3話まで視聴してみての感想は「う~んかなり微妙だな」
というのが正直な感想。

作画は今のところ丁寧に仕上げてあり、どちらかと言えばパステル調の明るい配色で
私のような視力が弱くても比較的楽に視聴できるのは好印象。
また女性キャラのデザインは皆一様にかわいくデザインされているのも好印象。

ただこの手の感動系というか、あからさまに言えば無理やりお涙頂戴の感動を
させようとする物語の構成はみえみえで、第2話終盤で出てくるヒロイン アイラの
設定などはギフティアの初期設定を聞いた時点でなんとなく先が読めてしまい
2話目終盤でアイラの話が出た時には「ああ!やはりそういう設定かw」という
感想しか出なかった。
さらに設定に難癖をつけるのなら主人公水柿ツカサの現状認識をする能力がまるで
欠損している様な人物設定もおかしく感じる。
またストーリーの創作に苦しんだのかな物語を創作していく上である程度はしょうが
ないのかも知れないが、新入社員である水柿ツカサに対して同僚たちが不自然な
くらい水柿ツカサに何も語らず、仮に何か話をしても重要な部分は語らず余計な事
だけを語っているのはストーリーを進行させていく上で水柿ツカサにたいして
後だしで進行させていくのだろうな
3話まで視聴した限りではプロット的にも物語的にも他のアンドロイドを扱った
作品と比べ独自性なものを感じられない、それにストーリーの進行が過去の
ドタバタラブコメ作品と同じような進行をしていて、いまいち面白みを感じないので
物語の構成や展開の仕方などの粗に目が向いてしまうのはとても残念なこと。

本作の主題は「人とアンドロイドの感動ラブロマンス」だと思うので設定などが
多少、他作品と似てくるのはしょうがないが、原作と脚本を担当している林直孝氏
らしい独自性のある物語の展開を期待したい。

           8月8日 追記

よくも悪くも最終話まで、ほぼ想定どうりのストーリーでした。

初回を視聴していた時から感じていた違和感が何かと改めて考察してみると
ギフティアをアンドロイドというカテゴリーに入れることに無理があることに
行き着いてしまう。
作中に出てきたギフティアの設定を改めて見てみるとアンドロイドと言う
人形ではなく、もはや人工生命体と言っても過言ではない。
それこそ生殖能力がある設定でも驚かないぐらいにw

ヒロインがアンドロイドと言う設定の作品はいくつかあるが
おおかた家族愛や人間愛などの『愛』が主軸で物語を構成しているのだが
本作は恋愛を主軸に構成しているために作品の設定自体が歪んで
しまっているのは残念。
人ならざる人造人間と人との恋愛物を創作すること自体は否定しないが
題材的にかなり難しい部類に入ると思われるので、中途半端な作家が
安易に手を出してしまうとあまり良い結果が出ないと言うことかな
物語の内容はヒロインがアンドロイドという他の類似作品のオマージュと
言うにはちょっと無理がある。
個人的には類似作品の2番煎じにもならないかな

アイラとツカサの設定を不治の病で余命わずかな少女と試験に合格したばかりの
出来損ない研修医に置き換えると、不思議なことにどこかで見たことがある
ありふれた物語になってしまう。
まぁ不治の病の少女をアンドロイド設定で創作するために記憶の保存が8年ぐらいで
壊れ凶暴化するというかなり無理がある後付設定なのだろうw

アイラなどの女性キャラのキャラデザや登場人物のキャラ付けなどは
嫌いではなかったので最初は期待していたがしょぼいストーリー展開がとても
残念だった。
自分としては10年以上前に漫画などでこの物語に接していれば
意外と受け入れられたのだろうが、現在では無理だな。

投稿 : 2015/08/08
閲覧 : 391
サンキュー:

37

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