cross さんの感想・評価
3.4
物語 : 3.0
作画 : 3.5
声優 : 3.5
音楽 : 3.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
原作人気に期待度が高すぎ、少し残念でしたが決して悪くはないと思う。【総合評価:67点】
2011年秋に全12話で放送、後にOVAも放送された作品。
原作の方が人気、面白い、等の評価を聞き、第一話から視聴を決めていた作品でした。
会話劇に関しては、悪くはないがそこまででもない……
残念な感性の人間が生み出す会話劇
斬新ではあるが、受け入れがたい面もあり、どこまで適応できるかがこの作品をどこまで楽しめるかの鍵になるでしょう。
もちろん、秀逸な会話劇もありましたが、あまり面白くないと思う点も多々ありましたね。
作風として、残念な人たちの集まりなので、どうも笑いを取りにいく手法が不自然だったり強引
そんな残念さが売りなのでしょうが、本当にただ残念で終わってしまうことも……
どちらかと言えば作画
ブリキ絵の可愛いキャラクターを楽しむと言うのがこの作品への印象ですね。
確かにブリキ絵の可愛らしさは十分に発揮できていた様に思えます。
ですが、どうしてもブリキ絵の可愛さを使って、萌えに依存しすぎてしまった感じは否めません……
カメラアングルとか、妙に狙いすぎな点が悪目立ちしています。
作画は悪くありませんでしたが、ブリキ絵と言われるとどうしても、『電波女と青春男』が自分としては比較対象となります。
そうなると、決して悪くはないのですが、若干劣っていたように見えてしまい、マイナス印象を感じてしまいましたね。
まぁ、あくまでも同じブリキ絵の『電波女と青春男』との比較であり、アニメ全体と比較すれば勿論作画は良いと思います!!
これは原作を読んでいないので、実際の所はどうなのかわからないのですが、自分としてはどうもキャラクターを存分に生かせていない感じがしました。
自分が抱いた印象は星奈だけが無駄に目立ち過ぎ、夜空、理科、幸村、小鳩、マリアと言ったキャラクターが空気化している。
夜空に関しては、最後の最後でやっと小鷹との過去の関係が明らかになって、スポットが当たりましたが、それまでが酷かった。
星奈を弄って、星菜が可愛く見える。簡単に言えば星奈の引き立て役ぐらいにしか感じられないぐらいの存在感の薄さ
たまにドSっぷりを見せ付けていましたが、どうも面白く見えず逆にドン引きって事もしばしば……
12話の構成上、時間が足りなかったのかもしれませんが、もう少し各キャラクターの魅力を引き出して欲しかったですね。
目立つキャラクターが偏りすぎて、折角、それぞれが『残念』な個性を持ち、今までにない斬新なキャラクターばかりなのに空気化して魅力を出せずに終了
ですが、夜空の活躍?もあって特にスポットの当たっていた星奈に関しては抜群に魅力を引き出せていて可愛かったですね!!
正直に言えば、自分としての見所は星奈のシーンが殆どで、あまり目立たなかったものの小鳩も気に入っていたのでこの二人のキャラクターがメインでしたね。
原作人気の声を聞き、自分としても期待が高かった事もあり、すべて見終わってみれば若干残念な結果になってしまいました。
もし2期があるとすれば、会話劇にもう少し力を入れて欲しいとは思いますが、視聴はするでしょう。
キャラクター押しのアニメ、萌え要素に重点を置くとなれば、十分に魅力はある作品なのではないでしょうか。
期待が高かったので、若干酷評レビューになってしまいましたが、決して悪い作品でもなかったです!!