しんばくん さんの感想・評価
4.9
物語 : 5.0
作画 : 5.0
声優 : 5.0
音楽 : 5.0
キャラ : 4.5
状態:観終わった
愉しみ方はさながら周回プレイをするRPGのよう
ジャンル :SFアニメ
原作 :士郎正宗
アニメーション製作 :Production I.G
監督・脚本 :押井守
キャラデザイン :沖浦啓之
音楽 :川井憲次
主人公声優 :大塚明夫
ED :『Follow Me』 (VideoArts Music) / 歌 - 伊藤君子
参照元 :Wikipedia「イノセンス」参照
【あらすじ】
西暦2032年。少女型の愛玩用人造人間「ロクス・ソルス社製 Type2052 “ハダリ(HADALY)”」が原因不明の暴走を起こし、所有者を惨殺するという事件が相次いで発生した。被害者の中には政治家や元公安関係者がいたことから、公安9課で捜査を担当することになり、公安9課のバトーは、相棒のトグサとともに捜査に向かう。 Wikipedia「イノセンス」あらすじ参照
【特徴】
①『GHOST IN THE SHELL / 攻殻機動隊』の続編
②刑事物
③衒学的
④映像美と雄大な音楽
⑤難解
【特徴の説明】
①映画『GHOST IN THE SHELL / 攻殻機動隊』の続編です。ですが、TVアニメ『攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX』、『攻殻機動隊 S.A.C. 2nd GIG』、『攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX Solid State Society』視聴後でも問題無いです。因みにこれら「S.A.C」三部作は劇場版と設定だけ共通のパラレルワールドです。尚、本作単体で視聴した場合、事件の真相のみ理解できます。
②事件の真相を探る刑事物の物語です。主人公はバトー、相棒はトグサです。
③文書から引用したセリフが多数あります。多方面における知識が必要となり、知らない場合は前後のセリフから意図を汲み取ることになります。
④驚きました。TVアニメシリーズとは別物で3DCGやその他も滑らかに動きます。音楽は民謡やオルゴールの音楽など拘りを感じました。また、劇場版らしく音の大小がはっきりしています。兎に角綺麗なので一見の価値ありです。
⑤短時間に観るべきポイントが多数あり、忙しいです。また、③も難解にしている要素のうちの一つになっており、更には心理描写、間など想像に頼る部分もあります。
【総括】
攻殻機動隊シリーズの続編映画です。本作は劇場版らしい仕様になっており、TVアニメ版より分かり難い物語構成と綺麗な映像と音楽から入念に創り込まれている印象を受けました。尚、上記の通り「GITS」の続編になりますので、視聴されていない方はそちらからどうぞ。
【思った事・蛇足】
攻殻機動隊の作品だったのですね。
あにこれ加入して直ぐに知りました(汗)
そんで以って兎に角難解という事で以前から気になっていた作品。
観ました。
3回も。
しかし飽きないです。
これは全く以って不思議です。
私にとって3回観る事は稀なのです。
ですので
イノセンスは面白いということなのだと
そう思います。
【3回観るに至った経緯】
1回目 : 1度に理解しようとせず一連の流れと映像を楽しむ。
結果 : 映像と音楽に感動。内容はさっぱり理解できず。
→個人の考察サイトから引用されたセリフの意味を理解する。
2回目 : 事件の真相の理解に勤める。
結果 : イマイチ理解できず。しかし、バトーの心情を読む事ができた。
→ネタバレページにある事件の真相を読むも、一部理解できず。
3回目 : 再度事件の真相の理解に勤める。
結果 : やはり理解できず。
→今現在。国語の勉強の必要性を強く感じた。今一度見直すか検討中。
こんな具合です。
恐らく
停止せずに1度で全て理解出来る人は居ないと思います。
もし1度で理解したいという事であれば
疑問を感じた際に一時停止してメモを取りつつ
分からない事は即座に調べると良いでしょう。
もしくは
予め考察サイトやレビューを見てしまうのも良いかもしれません。
とは書いてみるものの
私としては複数回視聴して徐々に理解を深めていく事が
本作における愉しみ方だと思います。
と言うより
普通に観るとそのような観方になると思います。
(考察サイトを見ておきながら偉そうなことを言いますが)
そうそう
それはそうと
シリーズを観て来られた方であれば想像に難くないかもしれませんが
アンニュイなバトーさんを見ることができますよ。
これはもうバトーさんファンであれば必見ですね。
それにしても大塚明夫さんの声って渋いですよね。
声が通らない私の声帯と交換してくれないかな…。