無心 さんの感想・評価
3.8
物語 : 4.0
作画 : 4.0
声優 : 3.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
とうとう完走してしまった私にとっての禁断アニメ
1期がわりと楽しめたので、続けて観てしまいました。兄妹喧嘩ばかりだった1期より、各ヒロインに焦点をあてたこちらの方が楽しめたかな。結末は…まぁ、人によるんでしょうけど。笑
【 黒猫 】
京介は桐乃ちゃん以外誰も選ばないと思っていたので、意外な展開になったなーと思いました。桐乃ちゃんに向かって、黒猫が好きだと告白するところも。
黒猫からしたら、桐乃ちゃんと京介とどちらも大切な存在で、うまくやっていきたいのでしょう。分かります。
京介が一時の熱におかされて自分を好きだと言っているけれど、本心では誰を想っているの?と、桐乃ちゃんと対等になった時でも自分を選んでくれるのか試したかったのでしょう。分かります。
いやぁ、分かるんですけどね。ぶっちゃけ勇気を出して告白して彼女になったからには、彼女という立場にもっと固執してほしかったですね。彼女がちょっとずる賢くて計算出来る子だったら、京介とはそれなりにやれていただろうと思いますから。
京介に告白した時点で彼女は恋のステージに立ったわけです。2兎を追うものはなんたらなのです。後から親友に気兼ねするくらいなら最初から黙って指をくわえていれば良かったわけです。
「来世でも…」と本気を口にするわりに、随分と物わかりがいいじゃないか…という印象でしたね。
まぁ、「彼は絶対渡さないわ‼︎」なんて昼ドラさながらの展開も別に観たいとは思いませんけど。笑
1番好きなヒロインだっただけに。恋の場面において、潔くしなやかでいられるなんて本気じゃないからだと思いますね、自分なんかは。
【 加奈子 】
2期の京介のどこに女の子を惹きつける魅力があるのか、自分には皆目検討もつきませんが、今作が兄妹愛をメインにしてるという性質から、京介はある程度モテてくれないと困るという制作側の意図するところは分かります。
仮に全くモテない兄がいくら本気の愛を訴えたとしても、誰にも相手にされないから妹にいったちょっとキモい奴なんてレッテルをはられる恐れもありますからね。並み居るヒロイン達の好意を無下にしてでも一つの愛を貫く格好にした方がより真実味が増しますし。
にしても、加奈子はねぇ…。
加奈子はあのステージから降りたあと、しばらく仕事がなくなって、事務所の社長命令で丸刈りにさせられたと思います。被害者ですよ、彼女は。多分。
【 麻奈美 】
視聴前にキャッチさんから、ラスボスはこの子だよと教えられ、「エーー‼︎こんな地味な子が?」と思いましたが、ラストでいきなりドス黒くなった時は驚きましたね。
それまでにも、あやせの相談役を引き受けるあたり、京ちゃんのことを誰よりも理解しているのは(桐乃ちゃんじゃなくて)私なんだからね‼︎という幼馴染としてのプライドが垣間見えました。こういう子は地味に怖いです。
彼女のおっとりとした性格やこれまでのユルい喋り方から想像が出来ないほど、本心を露わにした彼女。黒いとか計算高いとか言われていますが、京介を1番好きだったのはむしろ彼女なんじゃないかと思いましたね。
【 期間限定の恋人ごっこ 】
1期のレビューで、兄妹愛なんて気持ち悪いとさんざん言ったので、もう何も言う気はありませんが、これは解釈が分かれそうな終わり方でしたね。
自分も兄がいますが、兄との2人だけの結婚式なんて、たとえどんな罰ゲームだとしても全力で逃げ出しますが、物語の決着としてはアリの方向です。
しかし、感動はしませんでした。
京介の妹好きは、個人の感性ですからいいんですけど、親にバラされるかもとなった時に一瞬冷静になったように見えたこと(これは女特有の観方かもしれませんが、それほどの覚悟が彼にあるとは思えなかったこと)と、桐乃が頑張ってこの結末を作り上げたというより、周りにお膳立てされたようにも見えたからです。
まぁ手放しで喜べる締め方ではありませんでしたが、このラストにするのは難しかっただろうなと思いました。ヒロイン達を傷つけた手前、何もなしですエンドは色々としこりが残りそうですし、ガチの黒歴史を作るのもちょっと…。
なんだかんだ言って桐乃ちゃんは好きなので、期間を設けたことでまずまずの終わり方かなと。
1期2期含め楽しませてもらいました。