## さんの感想・評価

4.6
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 4.0 音楽 : 5.0 キャラ : 4.0 状態：観終わった

青い主人公が成長していくサクセスストーリー

　ロボットアニメの多くはそのメタリックな格好良さだけでなく人間の内面を重視した作品が多いように感じられます。この「交響詩篇エウレカセブン」もその一つだと思います。まだ何も知らなく、ただ憧れていた少年が、少女と出会い、認められ、世界を知り、真実を知り、恋に落ちる。
　しかもレントンだけでなく最後には登場人物の多くが変化に包まれています。少年を囲む人々もまた、何かを得たのでしょうか。

　そんな青年期の少年が成長する話なのですが、名台詞が多かった印象です。「ねだるな、勝ち取れ、さすれば与えられん」から始まり心を打つものが色々な登場人物から発せられました。
それと、やはり作画です。戦闘シーンは作画の限界。と言う感じがしました。昨今のアニメはCGが多いですが、やはり手で書いたアニメは迫力が違いますね。
　キャラに視点を移してみるとゲッコーステイトの中だけでもかなり個性的な人が多かったです。ウォズの頭のは何だったんだ・・・？

　すこし、「ここは如何に」と思ったところを・・・
心情の変化の際の描写が薄いと感じました。分かるには分かるのですが、もっとはっきり明確に表してほしかったなぁーと思いました。まぁ、それも全体で見て成長なり変化なりを感じ取らせるための演出なのかな、とも考えましたが。

　最後にストナー風で、、、
　　「この作品を言い表すのに私たち人間の語彙はあまりに少なすぎる」