ポール星人/小っさ さんの感想・評価
4.3
物語 : 4.0
作画 : 4.5
声優 : 4.5
音楽 : 4.0
キャラ : 4.5
状態:観終わった
無信教の私はイイと思いました
此処でも結構評判いい様なので見てみました。
意外と触れてないレビュー有るので念のため書きますけど、肌色成分有りますので。私は完全にニア名作劇場路線と思ってたので油断してましたw
そんなに酷くは無いですけど。
単純な話として捉えれば、最後まで幸せに過ごせた様で良かったね という感じですね。ほんと、マリアいい子。
時代考証面は私は詳しくないので判りませんが、公式HPに時代背景のページ設けられてる位なので大丈夫でしょう。詳しくない私程度の人間が違和感持つような事は有りませんでした。
まぁ出て来る魔女がどして皆若くて肌色多めなのかって点は置いといて。
多分マリア自身の実年齢もアンのおばあさんと過ごした時期が長そうな事匂わせるセリフも有った気がするし。原作では明確になってるんでしょうか?
ただ、言動も子供っぽいとこあるし良く判りませんね。
魔法が使えない時に老け込んだ描写無かったし、やっぱり見た目通りのお年頃の娘さんなんでしょうかね。
んで"純潔のマリア"のタイトルからご想像の通りキリスト教に話が深く絡んできます。他の方のレビューにも有りましたが、キリスト教信者の方はこの作品見ない方が良さそうですね。私は信者でもないし旧約・新約聖書とも参考程度に一度読んだだけなので良く判りませんが。
{netabare} 英仏戦争時の魔女のお話なので主がつかわされた大天使ミカエル、教会の二つの立場からマリアは排除されそうになるんですけど、大天使が教会を導くという形でマリアを罰しようとはしてない点が大事ですね。
ミカエルはマリアの魔法が世の理を大きく乱すから取り除こうとしてるし、教会側は教会視点で異端であるから魔女を排除しようとしてます。
それとは別にマリアに同情的立場のケルトの神と戦の傍観者として北欧神話の戦乙女も姿を見せます。
(ハイスクールD×Dみたいな神話関係何でも有の無茶苦茶な話じゃないのでご安心を)
私はこういう話は苦手なので解釈誤ってるかもしれませんが、血迷ってる側は教会も含めた人間、廃れてゆく土着等の信仰は傍観、主は理を逸した行為は放置せずというスタンスの上での話みたいですね。
そして教会側はマリアの魔法を利用したりもするし、いわれなき罪をマリアに負わせようとする。挙句に顕現しない神の力には頼らない人による信仰の維持継続手段で新しい神と人との関係を築こうとする者まで現れる始末。
理不尽に蔑まされ火刑に処されるとこまで追い込まれますが、それでもマリアは信仰に頼らず自らのスタンスを崩さずという信念を貫きます。
かわいいよ~いいよ~マリアw
コレでハッピーエンドで終わらなけりゃ、オッサン暫く仕事する気になれません。
私はこの締め方は好きです。
あと、気になるのは処女受胎を匂わせる部分。魔女のマリアがって話だとするとコレも信者の方は怒るかも。
{/netabare}
真面目に宗教とかを考えた作品ではないと思うので、スゴイ重い話期待してる方はスカされますのでご留意を。けして遠藤周作っぽくは無いですよw