animeneko さんの感想・評価
3.8
物語 : 4.5
作画 : 3.5
声優 : 3.0
音楽 : 3.0
キャラ : 5.0
状態:観終わった
大ヒットSFロボット 戦争ピカレスクロマン アニメの第二期
大ヒット、SFロボット戦争アニメでピカレスクロマンの第二期
第一期が2006で全25話
第二期が2008で全25話
第一期で、ルルーシュとスザクの相克で終わったが、第二期はまたまた予想を外す、展開からスタート。なぜかルルーシュが学園生活に戻っている!しかも、初登場の弟がいて、妹がいなかったかのようなまるで別の世界になっていた。
記憶が操作されていた、ルルーシュ。そして記憶を操作したのはルルーシュの最終的な敵の父親、皇帝だった。皇帝もまたギアスを持っていた。と、例によって衝撃的展開を連発。
このコードギアス、キャラデザとかタイトルとかが中二病的で子ども向けっぽいのに、展開がやたらと「驚き」とか「意外」「予想を外す」を意識して作っていてよく練られている脚本といえる。
毎回、ラストシーンを含めてとにかく視聴者を驚かしてあげようという意図が連発銃のように見える。そして、セリフのやりとりの大人っぽさは第二期に入ってもあいかわらず。
しかし、後半にはいってのコードギアスは、お話がどんどん大きくなり、テロや小さな戦闘から、戦争から国家規模のお話へと広がっていく。ギアスの正体など、SFものとして定番な世界構築系エピソードも入ってきてちょっとタルンだ印象になったか。さすがに全部で50話もあるからねえ。しかし無駄と思えるエピソードは少ない。登場人物は多いにもかかわらず、それぞれキャラは特長が立っていて印象は強い。また、キャラの無駄遣いも少なく、それぞれの役柄にあったエピソードが用意されていた。
たしか、王女が日本人を虐殺するエピソードなど、放映当初は批判されていたこともあったかと思うが、今、ワシが視聴してみて、よくぞここまでのどんでん返しで描くべきを描いたアニメを作ったもんだなと思う。
ルルーシュは当初の目的だったはずの「親殺し」を物語途中で達成してしまったり、愛していた妹から裏切られたりと、さすがピカレスクロマンらしい展開になるが、ちょっと興ざめの部分でも有る。
革命家やテロリストは皇帝になってしまうとシラケるよねというか、目的達成しちゃったら物語が終わってしまうんだよ、感があった。
ラストのルルーシュ死亡の顛末もちょっと拍子抜け。いままでの壮大な展開何だったのか感を覚えた。まあ、悪人として定義して描いていた人物だけに殺しとかないと世間がうるさいのかもしれないね。