「コードギアス 反逆のルルーシュ(TVアニメ動画)」

総合得点
92.6
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ネタバレ

animeneko さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8
物語 : 5.0 作画 : 2.5 声優 : 3.0 音楽 : 3.5 キャラ : 5.0 状態:観終わった

ロボット+SF+頭脳戦+ピカレスクロマンの傑作

監督は、谷口悟朗、「純潔のマリア」とか「プラテネス」の人
シリーズ構成 大河内一楼
アニメーション制作 サンライズ

谷口監督いわく、「売れる要素を全部つぎこんだ」といういろいろな要素満載のロボットアクションととSF要素と頭脳戦、革命ピカレスクロマンと学園コメディ要素といろんな要素をつぎ込んで作り上げた、サンライズのロボットアニメの傑作。

ワシの当初の印象が、題名があまりに中二病的だったのでかなり子どもっぽい内容を予想していたんだが、いや事実そういう要素も多分にあるんだが、かなりの硬派な要素の大人アニメだった。

まずは、脚本。主人公のルルーシュをはじめ中二病的というか子どもっぽい部分が多いのだが、セリフ回しやドラマ展開はオトナを意識した硬派の展開が続き、まじめに政治や差別、民族、戦争を描き、虐殺やら人が死ぬシーンがやたら多かった。

人がやたら死ぬのに、途中で学園コメディ回があったりしてココロ休めになったりするというわけがわからないようないいかげんなような不思議作品。

登場人物達のセリフのやりとりはやたら多くて、難しく哲学的だったり、深く人生を考えようとさせるものだったりと意欲的。物語のかなりの部分をロボットアクションに時間を取られるので、セリフのやりとりは早口で、完結かつ的確でなければならず、登場人物も多いので、全体ではものすごいセリフの量を聞いたことになる。登場人物が多い割にはキャラが立っていて魅力的人物が多かったなあ。

主人公、ルルーシュは正義の人でもなければ、大義があるというわけでもなく、個人的な事情で革命を目指すという「悪人」。つまりは製作者たちの描きたかったのはピカレスクロマン。コンセプト明確。

「革命」の過程では敵味方、関係なく大勢の人が死に、虐殺シーンも何度でてくる。日本のアニメはこんな作品まで作っているからやはりスゴイなあ。合わない人にはこういう部分はあわないだろう。

このアニメの魅力は、ルルーシュの安易に正義など語らない正直さなど、キャラ達の強烈な魅力。そして、奇想天外、驚天動地、どんでん返しが毎回のように起こる予測不可能なストーリ展開、毎回の驚くようなヒキ、と観客はどうなることやらとストーリーに引きつけられる。

ロボットアニメアクションも、かなりがんばっていたかな。
人物作画は、荒れまくっていたような気もする。そんなに作画はキレイだったという印象はない。クランプがキャラデザ原案なので、やっぱりどっかファンタジックな印象か。

第一期で25話で、第二期も作ったのね。
第一期のラストは、ルルーシュとスザクが射ち合って終わりって、ストーリーが完結しないまま終了だった。

仮想の世界のお話とはいえ、世界を支配して虐殺と差別を振りまいているアメリカを戯画化してブリタニアと呼び、日本がそのブリタニアに占領支配され差別と圧迫で苦しめられて、それにルルーシュが強大な相手に対して頭脳やギアスを駆使して反逆していく様は、みていて痛快ではあった。

一期と2期では一期のお話の方が、お話のスケールが小さいので、親しみ易いお話が多かったか。

投稿 : 2015/05/01
閲覧 : 316
サンキュー:

10

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