101匹足利尊氏 さんの感想・評価
4.0
物語 : 4.5
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 3.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
イケメン新撰組!…狂い咲き!!
アイデアファクトリーの原作乙女ゲーは未プレイ。
正にせよ逆にせよハーレムは非日常ですw
物語にねじ込んでいけば、必然、無理が生じてきます(苦笑)
大抵は、わずかな期間で、あらゆるタイプの異性に囲まれ惹かれ合うという、
超常現象を説明するため、幼なじみや前世からの因縁が乱発されますw
そこを本作はテンプレに頼らず、
幕末という時代に逆ハーレムの構築を試みることで、
面白い味を醸し出しています。
幕末の京都は陰謀が渦巻く、男たちの巣窟。
そこに訳あって女が一人やって来れば、割と自然に美男子たちに包囲されます(笑)
シナリオの転換点として史実に関連した事件を用いるため、
主人公の乙女と新撰組の美男子たちの関係は、
恋愛物では異例の長期間をかけて熟成されていきます。
ところが歴史物でもある以上、{netabare}実在した新撰組の美男子攻略キャラは、
退場時期が確定しているなど、種々の制約を受けるはず。
これらの縛りについても、本作は日本古来の伝承を発掘したり、
西洋からイケメンと相性抜群のファンタジー設定を
直輸入することで解決を試みています。{/netabare}
このように本作は逆ハーレムという無茶振りで、
生じた穴を、放置せず、一つ一つ塞いでいこうという、
努力に好感が持てるお話でした。
結局は無理を無理で補強するため、穴は完全にはなくならず、
イタチごっこが続くわけですが(苦笑)
{netabare}紛い物でもなんでも、貫きゃ〝誠(まこと)"になるのが新撰組。{/netabare}
設定を重ねる過程で、魅力的な歴史伝奇エンターテイメントが形作られた感じ。
なるほど、幅広くメディアミックス展開が成功しているのも頷ける、
秀逸なコンテンツだなと、この尊氏、男ながらに感服いたしました♪